富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

癸卯年四月初四

気温摂氏14.1/26.5度。晴のち夕方から雨(7mm)。6月に房総半島乗り鉄計画してゐるのだが毎年初秋?の〈サンキュー♥ちばフリーパス〉もなくJR東日本の〈おトクなきっぷ〉も「帯に短し襷に流し」で「青春18きっぷ」は時期も違ふが2日目に特急での復路も使へず。なるべく長い距離の一筆書きの乗車券を買ひ求め途中下車と思ひ水戸駅みどりの窓口へ。結論からいふとJR東日本の悪名名高い「東京近郊区間」に水戸も房総半島も館山まで含まれてしまつてゐて発駅から到着駅までの運賃計算は乗る、乗らない問はず最短距離で計算はありがたい時もあるが途中下車不可。ぐるぐると乗り鉄には無人駅でもないかぎり途中下車できないのがつらいところ。窓口で思はず「国鉄が民営化されてから東京近郊区間の拡大はねぇ……」と愚痴ってしまつた。

東京近郊区間

中学生のころは水戸から東京へ行くのに総武線の平井まで乗車券を買ふと料金は東京までと一緒なのだが山手線内で「途中下車」できて新宿から渋谷とか、お茶の水とずいぶんと重宝したものだつた。当然これも今では東京近郊区間内での移動で何もメリットもないのだけれど。

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自転車の3年定期点検で水府郊外にある自転車やまでサイクリング。その途中で岸本拓也プロデュースの「変な名前の高級食パン」の店が閉店してゐたのを見る。3年前、丁度コロナ初期に開店して当時はかなり話題に。最初から数年がピークといふ割り切りなのかもしれないがフランチャイズで地元で始めた方はかなり損を喰らつたのではないかしら。今はこの高級食パンビジネスは東南アジア展開のやう。

開業当時の盛況ぶり(当該店の公式ブログより借用)

自転車の点検では三年も乗つてゐるのに故障箇所や汚れ、サビなどないどころか新品のやうにぴか/\で店員さんも驚かれた。雨の日は絶対に乗らない、自転車置き場も集合住宅の半地下の駐車場で月に一度は布で拭いてゐれば、かうなるだらう。点検の間は近くの超級浴場に一ッ風呂浴びる。夕刻から不穏な風が吹き空も暗くなり雨の降りだすなか家人に自動車で裡信願寺通りまで中川楼に送つてもらふ。幼稚園から高校迄一緒のT君は先日の同窓会のときに紐育にお仕事で参加できず、この週末帰省で今日再会。お互ひ祖父母の代から、の中川楼で老いて旧交温めるのも何とも。白ワインで初めて鰻の蒲焼は赤ワインだらうと其々一本ずつ空けてしまつた。女将との四方山話も歓談となり送られて近くのバーで少し飲んで二更のうちに散会。

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先日の大同窓会に半世紀も前の校長がタイムカプセルに埋めてくれたサントリーリザーブは当時、水府の上市で大きく商売をしてゐた笹目酒店の包装紙に包まれてゐた。同窓会の会場となつたホテルのボールルームでスタッフが「まるでアメリカのクリスマスプレゼントのやうに野蛮に」破かうとした包装紙をちょっと待った!で丁寧に剥がすやう命じて、それを回収。昔を知る友人にはこの笹目の包装紙もとても懐かしがられるもの。