富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

銀座で吉澤から煉瓦亭にハシゴするかよ

癸卯年二月廿六日。気温摂氏7.5/13.2度。曇。県立図書館で借り出した岩波講座『能・狂言』Ⅲ「能の作者と作品」読み始める。第2章「能本の概念」(横道萬里雄)だけでも本当に勉強になるもの。この著者(横道先生)には新作能〈鷹姫〉あり寿夫、万作、静夫、則壽(東次郎)らによる初演など想像しただけで鳥肌が立つ。

村上湛(劇評)国立能楽堂定例公演「采女 美奈保之伝」悲恋に焦点絞る - 日本経済新聞

この観世ご宗家〈采女〉はアタシも拝見(3月8日)。この湛君の評(今日の日経)を読むと本当にこれを読んでから見たらもつと面白いものだつただらう。歌舞伎で月公演なら中日までにでも好評が載ればそれからでも間に合ふが能の番組はその日だけでまさに一期一会。

ワキ・森常好の旅僧が美声の内に力感をこめた秀演。名刀で削ぎ落したように引き締まっていながら泰然たる余裕の清和と好配合である。前後の場を繫ぐ間狂言山本東次郎の語りは絶後の至芸。池から浮上して舞う後シテ(世阿弥も使用したであろう龍右衛門作の逸品「小夜姫」を着面)の「序ノ舞」は長大なうえノリを抑えるので弛緩しやすく難しいものの、意志的な運歩に揺るぎない清和は内面が充実しており飽きさせない。流儀の規範たるべき家元は教科書的に平板な芸に留まることが多いが「攻め」の清和は違う。舞台芸術家としての尖鋭性は先祖・元章に通じ、他ジャンルに伍する演劇人の透徹した感覚が光る。

岸田動静(16日)18:31銀座の日本料理店〈吉澤〉。妻の裕子夫人と共に尹大統領夫妻を出迎え首相夫妻主催の夕食会。21:11銀座の洋食店〈煉瓦亭〉で食事……ヨシザワから二次会でレンガテイに行くか?フツーさぁ。日韓両首相が酒豪でビール好きなら最初から銀座ライオンで良くね?

▼(日本共産党)著書で「党首公選」求めた党員新たに除名処分……だから「共産党は怖い」で自民の方がマシになるんだよ https://t.co/JbdSrEuEg2