癸卯年正月十四日。気温摂氏1.2/9.5度。快晴。何だか昨日の朝から食道のあたりが何か通りが悪く食べたものが胃におりてゆかないやうな感じ。気管支や肺でもないし胃腸は悪くもない。昨晩友人の医者に電話して専門医紹介してもらひ本日朝イチで取敢へず診療を請ふ。週明けに内視鏡検査となる。そのまゝカインズで買ひ物して超級銭湯へ。本日は立春。空が本当に明るくなつたのを眺めながらの露天風呂。県立図書館。水戸藩出の幕末の蘭医・柴田方庵の日記(日録撮要)を読む。日立市の古文書学習会の面々が昭和の終りに方庵日録を翻刻したの要録がこれ。「ヿ」とかトキ、トモなどの所謂「合字」はカナにされてゐるが「ゟ」だけは「より」とせず「ゟ」のまゝなのが面白い。表千家『茶道雑誌』一月号、二月号の村上湛君の文章を読む。〈翁〉と〈弱法師〉で後者は弱法師から俊徳丸そして摂州合邦辻への話がじつに面白い。帰宅して友人から預かつた堂本正樹『ぼくの新作能』読む。
松戸からI君来水。家人と三人で駅前の環翠であんこう鍋。午後5時の開店に合せたが開店に合せて来たフリの客もゐたのに行燈に灯が入ると表に「本日予約満席」と貼り紙。二階の小座敷で酒は結城の武勇の純米酒。きちんときれいに食べて鮟鱇の骨しか残らずお店のお姐さんにいたく感心された。酔ふと食べ散らかして帰る輩も少なくないのだらう。帰りがけにいつものことで店の燐寸貰つて帰らうと思つたらお姐さんに「ないんです」といはれる。経営が変はる前の昔の店から引き継いた燐寸が沢山残つてゐたので、それを供してゐたがそれの在庫がなくなつたのださう。陋宅に戻つて確かめたら2個だけ手許にあつた。これは貴重で要保存。
I君が午後9時前の上りの特急を押さえてゐたので1時間ほどあるから近くのジャズの店にお連れした。私ら二人はまだ飲んでゐて電車の時間も近づいたI君を送り出したのだが常磐線は午後4時の「ポイント点検」の影響で夜になつてもまだ列車が動いてゐないのださう。I君出戻り。午後11時近くになつてもまだ運行のメド立たず。I君は駅前のホテルの部屋をとる。今日はI君が北小金のパンやツオツプ(東京駅グランスタでカレーパンが超人気)のパンをいくつもお土産にもつて来てくれてゐたので「ジャズを聞きながらのお酒はご馳走するから」と言つてゐたのだが小1時間のはずが3時間の痛飲となり、とんだ散財(笑)。
岸田首相が荒井秘書官を更迭 性的少数者や同性婚をめぐり差別発言:朝日新聞デジタル
首相は首相本人を自ら更迭すべき。首相秘書官は同性愛者が「隣に住んでいるのも嫌」と宣つたが反省も「やや誤解を与える」。「やや」程度。こんな小役人が隣に住んでゐる方がよほど嫌。