富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十年に一度の寒波

癸卯年正月初三。気温▲3.2/9.8度。朝は雨が本降りで午前中からきれいに晴れたが夕方、風が強烈な北風(最大瞬間風速16.5m)となりみぞれまじりの雨となつたと思つたら雪がひどくなり一時間ほどで雪も積り初め銀世界に(画像)。雪は二、三時間でやんだが積雪7cmださう。

蟻川恒正「新たなる政治の空騒ぎ」朝日新聞

こゝで漱石虞美人草』とはさすが蟻川先生。実に見事な政治論。政治家の選挙至上主義。統一教会問題で「何が問題かよくわからない」といふ政治家。「国民への想像力を働かすどころか国民の心情に共感するふりをすることさえできなくなっている」絶望。

かくも無残な政治の劣化は「安倍一強」といわれた政治環境に胡座をかいて10年間、衆参6度にわたる国政選挙での勝利に酔った安倍氏「配下」の政治家たちが我慢強い国民に高を括って空騒ぎに興じた結果というよりほかに説明のしようがない。

立憲主義を理解しない政権与党。「立憲主義を立て直すためには「規範」を「現実」に近づける」「立憲主義は逆機能を果たし「規範」が「現実」に乗っ取られることが正当化される」。

空騒ぎの神輿に担がれ続けた元首相が横死しても尚この国の政治はけじめをつけるどころか新たな亡国の遊戯を始めようとしているかのごとくである。この悲劇からすら学びえないとしたら、この国には一体どれだけの悲劇が必要だというのか。

「ここでは喜劇ばかり流行る」(漱石虞美人草