富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

水戸市民会館

陰暦十月廿四日。気温摂氏4.4/16.5度。快晴。この季節、夕焼けがじつに見事。水府の市街地は高台にあるため西の低地からじわりと夕焼けが上つてくる。ほんの数分で盛りをすぎる。

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この市街地の泉町1に建設中の新しい水戸市民会館は来年7月開館だが建物本体工事終はり一般公開あり(13日)。

その13日から市民会館南側正面の商業エリアで早速、開店したのが元々この場所にあつた豆菓子の老舗。元々、水戸を代表する商業地でこのブロックも角から果物店、時計店、洋品店、豆菓子屋、紳士服仕立屋と並んでゐたが次々と廃業で、この豆菓子屋だけが残つてゐて新市民会館建設にあたり土地譲渡ではなく営業権を獲つたのだが「市民会館の施設に豆菓子屋は要らない」と思ふ。公共建築の正面に不似合ひ。必要なのはカフェだとかバール、であつて(この豆菓子屋の店内に立ち飲みのカフェもあるやうだが)コンサートの前後も軽く食事ができるとか、店舗ならまず必要なのはコンビニだらう。この市民会館は国道50号線に面してゐるが直近のコンビニまで500mくらゐ。さう思ふとまことに不便。目の前にデパート(傾城水戸)があるがコンビニの役には立たない。

新市民会館の新店舗(左)と取り壊し前の旧店舗

この新市民会館計画に共産党市議団は反対をまだ続けてゐるがアタシもこの計画は明らかに失敗だと思ふ。箱物行政の極み。今どき3千人規模のホールなど不要。市民の憩ひの場なら市の中心部なのだからまさにチェントロ(中心)の広場にすれば良かつた。イベントのない昼間など無駄な建物空間であるし伊東豊雄先生の設計もモクをふんだんに使つたといふ「売り」だけで外観からしてパッとしない失敗作。この市民会館の北側にある水戸芸術館磯崎新)の見事な広場性を台なしに。東関東大震災のあと被災した市役所をこちらに建設する案もあつたが市役所の方が昼間何千人といふ人が集まる場所で周辺の飲食店なども賑はひ余程良かつただらう。それでも、もし市役所ができてゐたとしても、その商業エリアに豆菓子屋はいらない。コンビニである。

▼ふとスマホのアプリで辞書(広辞苑)の履歴を見た。検索履歴にある「みうらじゅん」は何だ。なぜ広辞苑みうらじゅんを探したのか。第九版あたりで歴史上の偉人として「みうらじゅん」が項目になるかもしれないのだけど。

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