富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

吉田茂『回想十年』(昭和32年)

陰暦八月初十。気温摂氏22.7/27.8度。快晴。二ヶ月に一度の定期検診で代々木系病院へ。診察までのあいだ赤旗を読んでみると面白い。

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主張は真っ当。だが彼らのやはりいちばん「民主集中制」には釈然とせぬところあり「党外」決め込むが今の国政では選挙では代々木を応援することが多い。

日本共産党の民主集中制とはどんなもの?(日本共産党)

自家用車のタイヤを交換。新車で1年半で1.2万kmしか走つてゐないが先日の半年点検でも整備士君にタイヤ交換すると走り心地はどれくらゐ向上するかと尋ね軽自動車としては高級なタイヤにしてみる。

軽自動車専用GR-Leggera「ワンランク上の静粛性、乗心地であなたの車はタイヤで変わる」レグノ(REGNO)ブリヂストン


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タイヤ交換して運転してみると確かにロードノイズは随分と軽減されてラヂオ(荻上チキ)がこれまでより小さな音でも聞くことができた。これで快適さが見られなかつたら「カネ返せ!」だが。

回想十年 新書版

晋三国葬が国民の多くが反対するなかで自民党が強行といふ事態にあつて戦後民間人で唯一の国葬となつた吉田茂について少しは知つておかうと思ひ臣茂の『回想十年 新書版』(毎日ワンズ)を読んでみる。旧版は昭和32年吉田茂の外交や対米工作については知つての通りだが「進歩主義者」や「左翼」に対する徹底した嫌悪が面白い。これを晋三が読んで理解できてヰたら茂さんが「憲法改正の如き重大事は、仮にそのことを有りとするも、一内閣や一政党の問題ではない」として国民の総意が改憲となつた時のこととしてゐるぢゃないか。現在はとてもそんな総意はない。「一内閣や一政党が快晴の功を焦るが如きは強く排撃せねばならぬ」。それにしても西園寺公、牧野伯、木戸内府……と立派な人がゐて吉田茂を遊ばせてくれて白洲次郎だの従へ戦争の惨禍あつても大人の時代。園遊会で時の首相がA作で天皇の傍に立ち拝謁の茂と三人の笑顔の写真など見ると「気心の知れた」とはまさにこれと思ふ。今上さんどころか平成さんでもこんな家臣連中はゐなかつたのだから。こんな吉田茂の次の国葬なんて要らない。ましてや晋三だなんて。

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