陰暦七月初四。気温摂氏25.5/36.4度。酷暑。六月下旬の酷暑(36.2度)上回る気温。
『荷風追想 』(岩波文庫)読む。名立たる文人らが荷風を語るなか作家として最も読ませる文章はさすが幸田文。昭和25年の荷風全集(中央公論社)に付録の月報より。作家たちのなかで荷風の愛人であつた関根歌「日陰の女の五年間」が秀逸。戦後の荷風散人の「索居独棲」への心くばり。松山省三はカフェプランタンの頃を書いてゐるがプランタンは佃政親分の玉突き場だつたとは。この追想のなかで最も辛辣に荷風に物申すは夷齋先生(石川淳)である。太宰治の短編もさすが太宰で上手すぎる自分の世界。他は大して読んで感心するものもなし。
当然だが調査に動けないのだらう。晋三弟の岸某は選挙で支援を受け福田三世は「何が問題なのかわからない」とまで宣ふほど。世界平和統一家庭連合の水府の組織がある場所は水戸市郊外の茨城県庁からほど近い場所で今どきの一等地。さすがに時節柄、警備員でも配置されてゐるのかしら?と思つたがさうでもない。建物内には電気がついていてハングルの案内板と日本語で協会名の掛け看板があるが敷地内の駐車場には自動車の駐車もなく、おそらくさうしたところからの「追跡」懸念なのかしら。ウソでも信教の自由はあるわけで問題は旧統一教会よりも日本の自由民主党である。そして民草は何があつても自民党に縋るしかないのだから。