富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

requiescat in pace, shinzo

陰暦六月十四日。気温摂氏22.8/27.1度。曇。本日晋三殯儀。

安倍総理、ありがたう」と東都を永田町、霞ヶ関と走る葬送の隊列に民草沿道に並ぶなか一人の女性の声。この声こそ我々国民の深い悲しみの感情そのものだらう。経済復興へのアベノミクスの高らかな雄叫び、一億総活躍社会の実現、周辺の軍事的脅威への備へ、そして何よりも憲法改正……さうした日本再興への具体的な方策が一発の弾丸によつて全てが「志半ばで」無に帰してしまふとは。我々国民にとつてこれほど無念なことはない。

requiescat in pace, shinzo

この我が国にとつての大きな損失。だが我々の敬愛する晋三が戦後の歴代首相のうちから茂、栄作、康弘と並び大勲位に叙せられたことはまことに天晴れなことである。

演劇評論家中村哲郎先生もかう詠まれた(黙祷二首)。

真夏日の路傍に斃れし人おもひ たゞ日本をかなしびにけり

「花は咲く」ピアノ奏でる宰相の 人柄ゆかし今過ぎし日の夢

これに感涙以外、何の言葉もなし。

ありがたう、片山先生。警察庁長官に対し「これ以上の詳細は申せない点」で何を宣はれたのか我々民草の知る由ないが。あの山口某(元TBS)による伊藤詩織さんレイプ事件の起訴握り潰しで晋三の覚へ宜しく警察庁長官にまでご褒美人事で上り詰めた警察庁長官・中村某に「霞ヶ関を肌で理解する者同士」で率直に何か申して呉れたのだらう。「皆さまの感じらた懸念」はまさに片山先生たち晋三つながりの永田町、霞ヶ関の「関係そのもの」である。何が「国益を損なうこと」なのか、それが何かわかるのは片山先生ご自身以外の誰でもないはず。胸に手を当てゝ感じていたゞければ。ところで、そのTBS山口某は訃報の数時間前に「晋三死亡」をネットに流してゐたとは。

この菅さんの何物にも代へ難い鎮痛な表情と絞り出すやうな言霊。よくぞテレヴィジョン(FNNゆゑだが)に出て本当にご立派で。菅さんの心情を慮れば(あれこれ過り)言葉もない。