富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

香港からの通信(岩波書店『世界』7月号)

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陰暦五月十日。気温摂氏13.9/19.4度。曇。水府で紫陽花といふと桂岸寺の庭園であつた保和苑がつとに有名だが市街でも南町3商店街は紫陽花の開花も早く花も殊更大ぶりで毎年この時期から目を楽しませてくれる。老舗大店の並んだ商店街も今では営業中の商店は数へるほど。水府の大通りで最後まで残つた「アーケード」も老朽化も著しく改修するでも撤去するでもない。
泉町1の「茨城県内最後のデパート」傾城水戸では京阪神の物産展で催事場は盛況だがデパートの期待する「シャワー効果」もなく皆なお目当ての551HORAIの豚まんとか贖ひそのまゝ帰つていつてしまふ。傾城水戸の丸善書店で岩波『世界』立ち読みしてまっぷるの『東京さんぽ地図』と『京都さんぽ地図』の2冊購入。さすが昭文社でシティアップが精緻で美しいデザインなのだが、このテイスト……と彷彿したのは80年代のぴあmapであつた。本当によくできた地図で首都圏版など今でも古書で高値で取引きされてゐるから。

▼香港のメディアは規制厳しいなかにあるが岩波書店『世界』2022年7月号(Vo.959)に掲載が始まつた「香港からの通信」にある内容は香港の状況を報道で見てゐるものにとつてはさほど目新しい内容ではなかつた。これ(この連載)はこれで興味ある読者がゐれば、それはそれでよいのだらう。だが「香港からの通信」といふ連載タイトルは当然、かつての「韓国からの通信」に肖るもので当時のTK生からの記述は韓国の状況がメディアで伝わらない状況にあつて匿名なのは命がけの発表であつた。果たして香港がさういふ状況にあるのか?といつたらアタシには疑問あり。かつての「韓国からの通信」のTK生に本当に失礼であらう。岩波書店の『世界』は戦後の日本の思想で重要な役割を残してきた雑誌ではあるが「読まなくても書いてあることがわかる」のも事実。それでもこれを出し続けてゐる岩波書店は立派なのだが。

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▼香港に故宮がなぜ必要なのか→親共の若き市民の育成。だが「それにしても」である。北京が本拠地で台北には蒋介石が持ち逃げで国宝級の美術品が集まつたが歴史のさうした必然性に比べると香港に故宮館を建造はあまりに思想なき発送の極み。f:id:fookpaktsuen:20220608074046j:image

▼妹「入管変わって」ウィシュマさん訴訟始まる https://t.co/0CcjufW0iW

▼ジャンル超えて舞台美術の原点。生誕100年の朝倉摂展 あたくしのなかでは朝倉摂長沢節がかなり長い時間、混同されてゐたのだが今になってみると混同されてゐたことに大した支障はないのよね。 https://t.co/Fhzoit9GkE