富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

陰暦四月二十日

気温摂氏13.6/26.4度。晴。

昨晩、信州長野T氏より八幡屋礒五郎 御開帳記念缶ガラム・マサラの種をいたゞいた。今朝のトーストはこちらも別の方からのもらひものなのだが同じく長野のTSURUYA りんごバター虎屋 TORAYA CAFE あんペーストであつた。本当にいずれも一寸したものなのだが風味が格別でありがたい。そのいずれもがAmazonで買へてしまふといふのは如何なものなのかしら。


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村松友視帝国ホテルの不思議』(日本経済新聞社)読む。これを読んだのは2月に金澤に遊ぶときに同氏の『金沢の不思議』を読んだのがあつて『帝国ホテル』は何かの連載かと思つたら2010年の書き下ろしなのである。著者が銀座の小さなバーで出会つた方が帝国ホテルの宿泊部長で仲良くなつたら、その方が老闆になつてしまひ同ホテルの創業120周年で頼まれたわけではないが村松友視ならではの視点でこの日本を代表するホテルを探訪してみたくなつたのだといふ。

取材と執筆は総支配人から始まつて総料理長、客室マネージャー、ドアマン、ベルマン、フロント、スターター(エレベータ)、接客、ロビーマネージャー、デューティーマネージャー、バーテンダー、ソムリエ、ルームサービス、ピアノ弾き、氷彫刻、ベーカリー、ブッチャー、ペストリー、神主、婚礼クラーク、宴会チーフ、靴磨き、ゲストプロトコル、電話オペレータ、ランドリー、施設部長から情報担当まで多岐にわたり実に興味深い話を聞き出してゐる。本当に村松友視ならでは、だらう。一つ気になつたのは Duty Manager に関する記述でDMといふのは大きな一流のホテルでフロント横のロビーに机があつて客と対面で苦情でも引き受けるマネージャーと理解してゐるが著者はこれを

オン・デューティーマネージャーと呼ばれることもあったというから、ランプにONのサインが点滅したときが出番ということなのだろうか。

なんて、わざと巫山戯てさう書いてゐるのか、当然のことながらこれは“on duty”で当直である。〈神主〉の項は面白い。明治末期ごろ迄の一般的な婚礼は其々の家で親族が集まり神棚とか仏壇の前に畏まり……だつただらうが、それが明治33年に宮中賢所で明宮(大正天皇)の神前式の婚礼があり、それが徐々に神社で結婚式をあげホテルや会館で披露宴を行なふ形が広まり始める。そこに目をつけた永島藤三郎は神職の倅で各家に神主や巫女、神楽奏者を引連れ結婚式に必要な道具一式を大八車で運び「結婚式の出前」を始め、これが「永島式結婚式」と商売として軌道に乗り、それを帝国ホテルの犬丸徹三がスカウトしてホテル内で神式で式を挙げ披露宴まで請け負ふサービスを実現させたのだといふ。教会での結婚式に対して神式が日本古来の……も実は天皇制同様に明治の近代的な創造であつたことは「さもありなむ」で驚きもしない。

▼核共有に言及・防衛費GDP2%……晋三が自説発信次々 元派閥会長の森喜朗元首相からこんな苦言も出た。「ぜひお願いしたい。数を一番誇っちゃいけない。『これだけ数があったら何でもできる』と思ったところから崩壊は始まる」……森さんの方が晋三よりまだ真っ当である。 https://t.co/htXolwX1Wa

▼パクったまま返さない4630万円ってそんなに大勢でやいのやいの騒ぐ必要ありますかね?だってパクった本人は特定済みで、何なら捜査も始まってるんでしょ?だったらどこに消えたか分からない十何兆円の行方を騒いだ方が値打ちある様に思いますね。広く情報を求められるじゃないですか。解決の為に。(立川雲水

▼〈補正予算案〉2.7兆円のうち約半分の1.52兆円が予備費予備費は何にでも使える。しかも、備費で枠を取ってしまえば国会への説明も審議もなく勝手に政府の裁量で使える。 税金は自公政権のおこづかいではない!!税金を勝手に使う=独裁の始まり。(斎藤和子・日本共産党衆議院議員

▼令和4年度予算における政府広報費は約80億円。言うまでもなく原資は税金。参院選が近づくなか岸田総理は自民党の宣伝のため巨額の税金を使った政府広報で盛んにアピールしている。異常としか言えない。総理ならば何をやっても許される。自民党のこの思想こそがこの国の政治を滅茶苦茶にしてきた。(小沢一郎