富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

陰暦四月十九日

陰暦四月十九日。気温摂氏11.7/27.8度。快晴。

昨晩から二晩は水戸芸術館で水戸室内管弦楽団(MCO)の定演 #109でラデク=バボラーク指揮でベートーヴェン〈エグモンド序曲〉とブラームスのセレナード2番イ長調、後半はマルタ=アルゲリッチのピアノでシューマンのピアノ協奏曲イ短調(指揮者なし)である。アタシの先行予約できる2枚はバボ贔屓のОさんに譲つたもの。信州長野よりマルタ贔屓のTさん来水。


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コンサートの前にお会ひして軽く一杯飲んで何か食べませう、となつたが夕方開いてゐる飲食店がない! それでなくとも飲食店数減少のなか夜は18時からばかり。コンサート開演が20時ならそれでよいのだが19時には間に合はない。具体的に17時すぎに開いてゐるのはさすがに芸術館施設で夜のコンサート開催日こそ客入りを期待のチャイナテラス(五十嵐美幸プロデュース)と傾城水戸のレストラン街だけ。本当にそれだけ。中華でもない。よつて傾城水戸の「な嘉屋」(木内酒造)となる。建物のパサージュにあつて通行は自由だがデパートの営業時間に合はせ夜は19時の早仕舞ひで今日はコンサート前で多少客が多いのでは?と思つて念のため予約しておいたら案の定、17時すぎで卓は埋まつてゐてゐた。皆さん「いかにも」のコンサート仕様の方々ばかり。木内酒造といへば常陸野ネストビールで(日本全国ばかりか海外までよく売れてゐるのだが)「ラガー」飲んではみたが、やはりクラフトビールでアタシはちょっと苦手。〈菊盛〉の辛口純米を飲む。
コンサートはてつきりバボラークさんは前半は指揮で後半はバボラークさんが「弾き振り」ならぬ「吹き振りもありか?」と勝手なことをいつてゐたが後半はホルンで入らず。アルゲリッチ刀自のアンコールもなかつたさう。

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香港市役所の公務員らの疲弊の度合ひは凄まじく愛党愛国の強制、職務規定遵守義務もあり離職者は少なからず古呂奈明けの離職予備軍も多数で士気が上がらぬどころの騒ぎではない。そこで待遇改善でどれほどの効用があらうか。浅知恵とはまさにこれ。

▼日本の海外からの旅行者受入れ制限緩和で米国、豪州、タイとシンガポールの4か国からの旅客を先行措置。日本への旅行者数では抜群であつた香港が除外されたことで香港市役所高官が在香港の日本国総領事に対して香港の制限緩和を求める。まさか日本政府は香港の一国両制の崩壊に対するアンチテーゼとして香港を中国と別扱ひにしなかつたとか。香港の旅行会社は制限緩和を見越してすでに日本旅行それも「ななつ星」だの何とか列車や高級旅館の予約も始めてゐたさう。
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