陰暦四月五日。立夏。気温摂氏10.7/23.2度。晴。子どもの日。GWの連休で観光地の人出といふ。香港でも聖誕祭や復活祭には遠出外出、密集地避けて暮らしてきたが日本のGWや８月のお盆も同様。日がな読書。県立図書館に借書（山口桂『美意識を磨く』）返却で予約した書籍（陽一先生の『憲法を学問する』有斐閣 2019年）借りに出かけ中央郵便局の休日窓口に寄つて帰宅した束の間の外出。アタシが自転車で陋宅出た直後に自動車が何かに打つかつた大きな音がして家人は「轢かれたか！」と思つたさう。
図書館から帰宅して知つたがアタシがおそらくすれ違つてゐたであらう自動車が陋宅の近くで路傍の電柱に正面衝突の自爆の折損事故。運転手は怪我もなく休日の市街地など歩行者も稀で！巻き添へもなく幸はひ。警察や東電、関電工も来て現場確認。大破した他県ナンバーの車はレッカー車で運ばれ事故を起こした運転手は警察が去つたあととぼ／＼と現場を離れる。関電工の現場確認も終はつた後に現場を見てみたら電柱が鉄筋でぐにゃりと少し場所も50cmほどズレてゐた。
連休に在宅で居間や寝室の電気コードや書籍、酒瓶など（けして散らかつてなどゐないのだが）見た目きれいに片付ける。
酒は冷蔵庫にサッポロの赤星があつて酒はキクマサ、ウヰスキーはサントリー角とハイボール用にヰルキンソンの炭酸、それと焼酎は小正の芋（小鶴）があれば良い。書籍は近所に公立図書館があるので、それを書庫だと思つて蔵書はできるだけ増やさないやうに。２年で寝室の書架に本はこれしか置いてゐない。
昨日は陽暦五月四日で中国では五四運動記念の青年節。1919年当時のこの運動はかうして称賛されてゐるが香港で2019年の、つまりパリ講和会議から100年のあの逆権運動は徹底的に弾圧されるとは。
「基本自由不再需仰賴當權者賜予」張超雄移加：續為初心奮鬥 - 明報
香港の泛民主派で社工（ソーシャルワーカー）出身の張超雄がカナダに移民の由。香港の民主派の中ではかなりの穏健派で、この人までが離港しなければならぬとは。2016年の立法会選挙で当選した反政府系の泛民主派とされる議員（民主派だけで23人それに急進派の本土自決派を含むと29人になるのだが）その内すでに12人が入獄か刑確定前で拘置所に入れられてゐて既に離港が６人なのだといふ。
香港の社工従業者団体である社総によれば構成員の29％が昨年、離職だといふ。香港政府の福祉施設等での就業では政治的背景が間接的にであれ問はれ社工は教育職以上にリベラル派多く抗議活動での過激度など基準に粛清のやうな圧力もあり。勿論、社総に属さぬ土共系の社工もゐるわけで、この29％といふ数字を社工全体とはいへないが社会の風潮として、かうした反政府絶望感が漂つてゐるのは事実。
（画像左上）香港の大学で内地出身の学生が増えてゐることは、けして香港の「本土化」とはいへなかつたもの。内地では学問の自由に制限があり香港に来れば学問の自由があり「国内」の香港で海外に留学するやうなもので内地から多くの学生が香港で学んでゐた。だが国安法下で大学にも官憲の力が加はり、もはや学問の自由は制限が少しずつ及んでゐるのだから内地出身学生の増加は大学も内地化してゆく前兆かもしれない。
（画像右上）香港の規律部隊（警察や消防、入管や税関などの制服組織）で行進の際に膝を曲げぬ「中式歩操」導入。
