富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

昭和の天皇誕生日

昨日、紀伊國屋で通りかゝりの雑誌売り場で(雑誌売り場が地下にいつからあつたのだらう)『オール讀物』5月号購入。文春の『オール』を買つたのは人生初。特集が「読む、台湾。」だつたが95頁ほどで昨晩寝しなに通読してはみたが一つも面白くなかつた。

ドラえもんからはドラえもんは「アシストする知能」(assistive intelligence)に過ぎない、ということを学びました。- Audrey Tang

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本日は昭和天皇生日でGW始まり。農暦三月廿九日。気温摂氏6.4/16.5度。午後から雨模様といふ天気予報。雨になる前に県立図書館へ。佐藤忠男先生が昭和29年に創刊間もない『思想の科学』で発表した映画評論「任侠について」を読みたくてバックナンバーを県図で漁つたが検索で見てゐた昭和29年からの合本は「思想の科学会報」で本誌ではなかつた。『思科』の同人、鶴見俊輔が絶賛だつたさうな「任侠」は忠男先生当時24歳で新潟の電電公社工場で働きながらの映画評。「任侠について」は先日読んだ『長谷川伸論』できちんと書かれてゐるが、やはり昭和29年の『思科』で読んでみたい。県図に来たので表千家『茶道雑誌』で村上湛君の連載で能「朝長」と「熊野」について書かれてゐる先々月と先月の号を読む。元県議会本会議場の閲覧室でそれを読んでゐたら丁度、湛君からまだ先の能の開催ことを教へてくれるLINE入る。

空がだいぶ曇つて今にも雨が降りそうなので急いで和菓子(木村屋本店)と珈琲豆(Maruni Coffee)買ひ求め市立図書館で1年も予約で順番待ちだつた本(小池真理子『神よ憐れみたまえ』)がやつと順番まはつてきたので、それを借り受けに図書館に寄つたときにはまだ昼前なのに天気予報より2時間早く雨が降り始めた。家人が散歩に出てゐたので家に戻つてから自動車で家人を那珂川の先の水府町まで迎へにゆく。

夕方から雨はだいぶひどくなり強風(最大19.3m)。雨は29.5mmほどで東京(40mm)に比べたらまだマシだつたか。

香港と中国内地を結ぶ直通車(在来線)は古呂奈で2年運休してゐたが来年に運行取消しださう。高速鉄道が香港まで繋がり中国各地への直通列車もあるところ広州へは高鉄で広州南站までは1時間もかゝらずとも市中心部まで地下鉄で40分と不便で直通車にも利があつたが来年には高鉄が広州東站まで繋がるさう。1997年の香港返還に合はせ香港を上海と北京に結ぶ長距離寝台列車も登場して2人用個室寝台でのんびりと旅したのも懐かしい。香港区間内は繁忙なる東鉄線を直通車が通るため直通車も各駅停車の列車を抜かせないので速度も遅くなり3分に1本くらゐの超過密ダイヤの東鉄線は直通車の前後だけ列車が間引きされ不便だつたが直通車の運行停止により、より過密ダイヤでの運行になるのだとか。直通車といへば通関施設をもつ広州東站ができるまでは(広州站に通関施設がないため)全ての直通車は深圳と広州の間にある常平站に停車して乗客は手荷物を全て持つて列車を降りて常平站舎にある通関を通り抜けて、また列車に乗り込むといふのんびりとしたものだつた。確か広州行き以外の直通列車は内地の各駅に通関施設がないため常平站が使はれてゐたはず。つまりあの常平站の通関施設ももう無用となるのか。


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