富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

陰暦十二月初六

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久々に香港市民に笑顔が戻つたさう。建制派土共の誕生日パーティに政府高官や憎まれ役の民建聯議員らが鳩集で感染者ゐて全員が隔離では普段は味方に林郑市長も大公報も叱らざるを得ず。政府批判は国安法違反だが自らの瑕疵を自己批難しなければいけないのだから。林郑は高官13名を直ちに停職処分に。禁聚令の今回の発効前とはいへ防疫のなか百人宴で防疫アプリの使用もしてゐなかつたのだから話にならない。

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尊子の漫画(明報)も問責制で任命された政府高官が林郑の前で「今後は市民に気づかれないやうに」と宣誓である。

今回のこのパーティでは感染者(RTHKのキャスターださう)の来場が21時半で、理論上はその前に場を早々に辞した連中は、この感染はないことになるが市役所はこのパーティに参加した小役人ら議員ら全員を隔離してみせた。本人らには不満もあるだらうが見せしめ懲罰。この中には次は局長(国でいへば大臣)の副局長クラスがぞろぞろとゐて減給程度の処分にして済まさないと市役所で「次がゐない」。その中で民政事務局長はスケープゴート的に革職か。

中央政府が香港統治での方針転換のきっかけとなつたのは董建華率ゐる香港政府の行政能力の欠如だつたわけで市民の政府信頼向上のためCEPAでの経済優遇や自由行による大陸からの個人旅行制限緩和などで香港の活力向上を企図したものであつた。それは一定の成果があつたものの相次ぐ行政長官や政府高官のおバカぶりで市民の政府に対する反発抗議は収まらず大規模なデモや抗議活動が生じて……の今の香港である。今回もまた社会情勢も安定させた上での政府側の「自爆テロ」では中央政府も頭が痛いところ。

本日陰暦十二月初六。晴。気温摂氏▲5.2/8.8度。朝に寄つた珈琲店で今朝は▲8度だつたといはれ驚いたが出勤で車に乗つて外気温測つたらさうもなるだらう。日陰の雪は氷面となり今朝も雪かきならぬ氷砕き。同じ敷地内でも日向と日陰が南国と北国のやう。