今晩は水戸芸術館で昨年の12月5日に続き１年ぶりに柳家三三師匠の独演会。先週土曜（25日）は小三治師匠の四十九日。その日は元々、弟子の三三師匠との「親子会」が日本橋の三井ホールで予定されてゐて、それが偲ぶ会になつたさう。今日は何うしたつて小三治師匠のことに触れないわけにはいかないか、噺家だから湿っぽくしちゃいけない、やはり生前の師匠のあれやこれやをいぢるのだらう……と思つたがマクラは緒も中入りもコロナで小三治師匠には一切触れることもなく、いぢられたのは相変わらず三平（笑）。いつも着物のセンスも良い。中入りできちんと「新郎お色直し」で着物を替へて登場。この師匠の女将さんだとかお妾の女言葉がじつに女らしくて志ん朝師匠を彷彿させるほど。とにかく上品さが良い。
昨年は「道具屋」「星野屋」に「素人鰻」だつたが今晩は「朝顔やつるべとられてもらひ水」の先代三木助が得意だつた「加賀の千代」に妾宅に泥棒の入る「転宅」で中入り後は「火事息子」。「転宅」は小三治師匠が懐かしいが「火事」は何といつても柏木の師匠で三三さんがいかに古典をきつちりやつてゐるかの証左だらう。今日はマクラと中入りの雑談で一寸、言葉に詰まるところあるやうに思へ、やはり師匠の急逝で疲労もあるのだらうと思ふ。客席でアタシの前の席の客がマスクしてゐてだが何とも喬太郎師匠にそっくり。三三師匠とは確か二人会とかやつてゐる仲だしオフで水戸に一緒に来たりとか、それでも噺家が客席で咄を聞くなんてこともないだらうなぁ。
夜の落語の前に家人も来て（彼女は落語は聞かなかつたが）傾城水戸の食堂街で早めの夕食済ます。なか／＼美味しい寿司の見世が開業したと随分前に母に聞いてゐたので、そこにしたら確かにオツなもの。この（画像）にぎりで1,500円。鉄火巻きは300円でかっぱ巻きが200円で、きちんとしてゐた。以前の和食屋が〆つて居抜きで入つた、日立の水産会社の経営。マグロにはかなりコダワリありださう。だが盛り付けといふか所謂「寿司下駄」の上で何だか握りの並びが悪くないか。これって上下が逆さまで、やはり坐りがよいのは手前にマグロ、イカにエビで奥にアナゴ、ハマチに軍艦ぢゃないかしら。
立憲・泉代表試練の船出 野党ヒアリングを見直し「共産閣外協力」リセット：朝日新聞
党利よりも国難回避のためと共産党は大したもの。連合や立憲右派から嫌悪感たっぷりでも立憲との野党共闘の方針は保つ構へ。政権交代の場合の「閣外協力」の合意も「公党間の合意で国民に対する公約」であつて共産党は「誠実に順守するし立憲にもそういう立場で対応してもらいたい」と志位委員長。それに対して立憲の泉何某は国民民主を「兄弟政党」と呼び共産党との合意は「衆院選に向けてかわしたもの」で「現時点で何かが存在しているということではない」とまで勝手に婚約解消。次は参院選だが2016年に「野党共闘」で当選した立憲の改選組の参院議員のなかには「連合の意向を汲んだことで一本化できなくなり落選したら元も子もない」と、そりゃさうだらう。維新に負けたら、もうおしまひ。
中村文則の書斎のつぶやき「共産党アレルギーは言い訳」毎日新聞
彼らとの選挙協力を嫌がる人たちがいるが日本共産党は野党が政権を取っても「閣外協力」に留まるとした。協力するが権力はいらないということで一体これの何が問題なのだ？
文則先生の仰せの通り。何なのだらう、この共産嫌ひ。だいたい「共産党は嫌ひ」といふ人ほど、それぢゃ何うするといふと実は何も考へてゐないし代替案もない。自民党支持といふわけでもない。きちんと自民党支持の人の方が実は共産党をよく見てゐるやうに思へる。
▼岸田君、変異株で外国人入国拒否、国際線フライト予約停止、日本に在留許可もつ外国人も入国制限……と素早い措置でスガとは違ふところ見せようとしたら全てが失策で早くもダメぶり発揮。国交省の小役人も上手く扱へず。これがもし旧民主党政権だつたら、もう瓦解だが自民党なので国民は自民党のダメを認めようとしない。
WHOが日本の対応「理解困難」ウイルスは国籍見ないと批判 ｜ 共同通信
世界で最も豊かな非文明国。さういふ意味では米中とも非文明度では同じだが強権が強行的な強制で民権を押さへることで、少なくともさういふリスクを抱へることを覚悟した政治家や官僚はバカではやつてられないから、さういふエリート支配で何うにかやつてゐる。
香港でじわ／＼と普及してきてゐた大麻関連製品に市役所と警察が取り締まりやつと始める。一昨年の民主化、反政府運動があんな形で抑制され国安法でもう自由なんてないと覚悟したら大麻でも一服して少しリラックスするくらゐしか対処法はないかもしれない。大公報はきちんと港「独」など標榜する暴徒どもが大麻に「毒」されてゐると叱る。お上手。
