富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

サヨナラアメリカ

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一昨日から公開の細野晴臣の映画「サヨナラアメリカ」を見に筑波へ。水戸市内にも辛うじて一軒、この同じ系列の映画館があるが水府ではかゝらない。筑波まで映画を見にゆくのも何だかヘンな感じだが「筑波で上映なく水戸で上映あつても筑波の人は観に来ない」ことだけは確かだらう。映画を見るのに高速道路料金がかゝるなんて。一昨年の夏の紐育と羅府での細野さんのバンドのライブ映像。米国音楽のブギウギを演奏しながら自分がどれだけ米国のポピュラー音楽の影響を受けたか、を舞台上で米国の観衆に語る細野さんが何故に「サヨナラアメリカ」なのだらうと思つたが、はっぴいえんどに〈さよならアメリカ さよならニッポン〉といふ曲があつて「サヨナラ」は米国だけぢゃなくて日本もなのだ。

久しぶりにギターを持った もう2年も触ってなかったなぁ
音楽を楽しむという気力が失せてしまったのは予想外
それどころか、日1日を無事に生きていることで精いっぱい
もうそういう日々が2年も続いている
髪も伸びてしまった
あのニューヨークとロサンゼルスでやったライブはまるで別世界の出来事のように思える
もうブギウギのようなアメリカの古い音楽は一旦停止なのかもしれない
自由世界の停止ということだ
突然現れたウイルス
このパンデミックは世界的なオペラのように感じる
演出家は誰なんだろう
自由が制限されて、全体主義に進んでいるのが怖い
ウィルスも怖いけど、人間も怖いね
でも僕は、自由が好きだ
だから街をあてどなく歩き、車を走らせ様子を見届けている
意識していなくても、みんなこの孤独に苛まれている 僕も孤独だ
さよならアメリカ さよならニッポン こんなことが続くはずないよな

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Yahoo!ニュースのインタビュー「今、非常にみんな内向的な音楽になっている」

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筑波に来るといつもトンカツか鰻ばかり食べてゐて今日もそのつもりだつたのだが映画が昼すぎに終はるなり家人もアタシも「今日はバーガーとかでもよいんぢゃない?」だつた。映画のなかで細野さんが羅府のダインでバンド仲間と美味しさうにサンドヰツチを頬張つてゐた。筑波には何軒か評判のバーガーやがあつて映画館からは少し離れてゐたがMSB Hamburger & Sandwichへ。ふだんならこんな豪勢なバーガーとか三文治など食べたら翌朝まで胃がもたれさうだが、こちらのはそんなことなくて美味しいばかりでした。ちなみに今日の映画館(Cineplexつくば)は「つくばYouワールド」何とあつて、その「Youワールド」は巨大な温泉娯楽施設なので何だかヘンな甚平みたいのを着せられて映画でも見させられるやうなイメージが浮かたんだが映画館は温泉施設とは区別されてゐた。ボーリング場とかもあるのだが日曜朝から息子を連れてボーリングしてゐるのはいかにも「国立何某研究所」の研究員で小学生の息子もアタマが良ささうに見えるのは筑波ならでは(勝手な印象なのだだが)。

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筑波にPEOPLE BOOKSTOREといふ以前から気になる古書肆あり。今日、昼食に向かふ途中で古い建物に目を引く地味な店舗があつて昼餉のあとに寄つてみたら、それはとても地味な美容室で「街の中」といふインスタ。その隣で見かけたときはシャッターが閉まつてゐたのだが、そこがこの書肆で(週末は13時開店)店先に並んでゐる本からして「ぐぐっと」きた(Twitter)。6坪くらゐの広さかしら、フリージャズが流れる店内にアタシにはとても好きなテイストの本が文芸から評論、雑誌のバックナンバーまで揃つてゐた。最近チョット硬い本ばかり読んでゐたので大竹聡ひとりフラぶら散歩酒 光文社新書新古本かな?を300円で購入(翌朝までにさつと読んで知人にスマートレターで届けた)。細野晴臣フィルハーモニー〉を聴きながら水府に戻る。1982年のアルバム。〈サヨナラアメリカ〉の映画の中で細野さんのライブに集まつた米国のファンたちの中で細野さんの好きなアルバムで何人もが、この〈フィルハーモニー〉を挙げてゐたのが印象的。

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一国両制(すでにそんなものは崩壊してゐるのだけど)を将来まで安定して維持することが「港人対中央的最佳回報」(香港市民の「中央」に対する最良のお返し)って何だそれ?……林郑市長の発言はもう本当にバカげてゐる。一国両制はあくまでも「中国が香港の主権を英国から返還させるにあたつて香港を不安定にしないため保障した制度」であつて香港はその恩恵に預かれば良いはずであつた。外交も防衛も中央任せで香港は香港の利益を享受すれば良い……それがなぜこんなへつらひをしなければいけないのかといへば香港は中央に対して最悪のご迷惑おかけしたから。国徽を漆喰で汚し海外で中共に制裁を!と叫び……その償ひがこの隷従の態度表明なのだらう。
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一昨年の728「上環衝突」は1週間前の中联办国徽侮辱のあと黒暴派の中联办再襲を警察断固阻止の一幕。この日の「暴動」も何だか誰かの筋書き通りのやうだつた(富柏村日剰20190728)。かなりの数の「手足」がこの抗議活動に加はつてゐたのだが、この728も主犯格らのみの起訴で3人除き20人が有罪確定。何うやら革命無罪は通用しないらしい。

エコノミスト誌の記者までもが香港の査証下りず退去。