富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦十月初一

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来月の香港立法会選挙は汎民主派排除……それどころか有力議員逮捕で身柄拘束までして親中建制派で占められるのだが大公報が63%の有権者がその建制派独占に否定的と。さも真っ当な記事のやうだが中共紙である。調査に回答した市民の71%!が今回の立法会選挙を「公平」と判断してゐるといふのだから大公報の愛読者か、かなり「偏共」ばかりの世論調査。59%が非建制派の立候補を支持。かういふ新聞でさういふ市民の解答であるから「非建制」で選出される議員など稀な穏健リベラル派であつて建制派による多数を邪魔しない存在で一党独裁ではなく(中共同様に)「多党制」が維持できてゐるといふ必要口実であるから当然、非建制派は必須なわけで、その裏返しで建制派による独占は否定的といふ見解。あまりの茶番に呆れて言葉もなし。

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一昨年の香港の反修例民主化要求運動について香港の最終裁が「暴動」行為集結につき「共同犯罪」の刑罰概念をば不適用(明報)。あの抗議活動のなか多数の市民が「暴徒」の反政府活動に資金カンパや物資提供、活動工具や食料、水から口罩など物資運搬に参与だとか理工大からの学生脱出にバイクで学生をピストン輸送したり、さうした行為は従前からの条例や国安法で刑事罰対象となる行動もあるが反政府活動は海外から暴力活動資金提供受けた暴動派の幹部や抗議活動開催主体の活動家によつて企図されたもので一般市民はさうしたプロ組織の扇動によつて間違つた運動に参与してしまつたもの。何といふありがたい香港政府の恩赦であらう。我々は民主化運動といふスローガンに騙されてゐたのである。

戦争は平和なり。自由は隷従なり。無知は力なり。

でも何うせなら「共同犯罪」の言ひがゝりで一昨年の非合法な抗議活動に何らかの形で関与した香港の市民全員を身柄拘束するとか在宅のまゝ刑事罰で起訴するとかやつてみたら面白いのに。香港市民の8分の1くらゐがその対象で社会活動や経済活動が麻痺するのだ。
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香港中文大学卒業式。卒業生の有志が一昨年の抗議活動で獄中にゐる学生を偲び卒業式に彼らの名前のカードを掲げる。この行為は直接、国安法に抵触はしないだらうが、かういふことすら危険行為の香港。


「さーあさぁさぁ、祭だ、祭りだ、わっしょい、わっしょい」で久しぶりに〈反日〉の気配。習近平体制での引き締めが続き経済成長も減速があり日本が欧米と足並み揃へて台湾寄りの立場を取れば中共反日といふ運動が起きても驚かない。
小粉紅追擊內地日本人學校 日駐華使館促保障國民安全 - am730
北京の日本人学校に嫌がらせ 児童安全確保へ警戒 | 共同通信
今回は中国各地の日本人学校に不審な電話がかかつてきたりしてゐるといふ。そのものになつてゐるのがネット上に出てきた上海の教育疎開を詰る内容の映像。戦前の東亜同文書院にせよ今の上海日本人学校にせよ国内に外国人のための学校が治外法権的に存在することがおかしいのではないか?と。

一名網民在上海偷拍日本人學校的情況。在片段中,網民指相關學校只招收日本人,並採取封禁式管理,學校亦只以日本語授課等。片段在網上引起網民熱議,有網民指出,在內地已經有35間日本人學校,並採取日本式教學,質疑當中是否有「陰謀」。


何だか非常に筋書きに忠実のやう。反右派闘争でも文革でもきっかけなど何か小さなことで良いのである。それに大衆が乗つてくれるか何うか。


本日農暦十月初一。日が暮れてから自動車で大洗へ。一昨日、大洗の食処に自前の箸を忘れてきて引き取りに。年に何度かどこかに箸を忘れるが一昨日は言ひ訳にもならぬが久々の会食で相手が知己とはいへお酒を注いだり注がれたり会食での会話だとか従前は日常茶飯事だつたおことがいろ/\久々で何だか慣れぬお席に気遣ひもあり久々の昼酒に啤酒数杯で少し酔つてゐたのかもしれない。水戸市街を出るにも水府から大洗、鹿島方面への国道51号も夕方からの混雑時間とはいへかなりの交通量。昨年春の帰国以来やはり行動の縮小やリモートワークなどあり自動車交通量は断然少なかつたのかもしれない。こんな自動車の渋滞はこれまで経験したことなかつた。大洗から水府への復路も今度は市街に入る自動車で渋滞してゐたが30数年離れてゐても地元は地元で道路を覚えてゐて水府への渋滞の手前から那珂川沿ひを走る県道に抜けて渋滞もなく市街へ還る。


(衆院選挙)保阪正康「哲理なき現状維持」朝日新聞

安倍、菅政権で政府の意向が先行し国会があってなきような「行政の独裁」ともいうべき状況が続いて来ました。衆院選では立法府復権できるのかどうかや、有権者が政治に参加する意味が問われたと思います。

しかし国民がその責任を放棄してゐるのだから。
国民民主「野党国対」離脱で維新との協調も模索:朝日新聞
これぢゃ昔の民社党55年体制復活だ(公明が与党という違ひくらゐ)。結局のところ日本といふ国は戦後のあの政治状況を欲してゐるのだらう。

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落選の辻元清美「朝、つらいんよ」 “過信”に超反省モード | 毎日新聞
「これは国政選挙。維新はローカル、眼中にない」と、つい口を滑らせた。驕りと過信。相手陣営のプライドを傷つけ猛反撃を招く。演説で憎悪と対立を煽る吉村知事はドナルド=トランプに似てゐた、と。