富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

非政治化された香港

香港の民主化運動は失敗し一国両制も「政治抜き」であることがはっきりとしたが鄧小平の言つた「馬照跑、 舞照跳」は確かで競馬も開催され歓楽街のネオンも明るくダンスは続いてゐる。「政治的に中共一党独裁を認めれば経済が潤ふことは保障する」が中共のテーゼであつて中共がさうであるやうに香港も2019年以降「あの政治不信のなかで」と驚くほどの好景気を維持してゐる。それが中共資本による買ひ支へであることは明白。この朝日新聞の記事「ドンキ大盛況の香港」は民主化運動の衰退を報道し続けてきた朝日新聞が香港のポスト逆権の香港の事情をよく伝えてゐる。今、我々が唯一関心をもつことは上述のテーゼで「経済成長が維持できなくなること」。さうなつた時に中共が何うなるのか。資本主義国家の政府は経済政策がダメでも政権交代だとかで糊口を凌ぎ立て直しも機会があるが一党独裁政権の場合は全てを失ふわけで資本制の世界でこの経済成長を宿命とするのがウソでも共産党政府だといふのは何とも歴史の皮肉だらう。

中国GDP伸び率縮小 経済減速が鮮明に その背景は? | NHK

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朝日新聞(10月16日)奪われた自由(香港国安法)

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香港で大麻素(CBN、Cannabinoids)が市中にヒーリング系で流通してゐるのだといふ。大麻草(カンナビス)は香港でダメだが大麻草にあくまで似た科学成分をもつ合成のCBNは「大麻ではない」といふことで規制もないまゝ市中に出回り始めたやう。これをすぐに徹底的に取り締まることも可能だが民主化運動の強権的な取り締まりで全ての政治的自由など剥奪した後だから、この程度のヒーリングは大目に見るのかしら。日本で「カンナビノイド」といはれても善良な市民の間では何だかピンとこないが、このCNBは市販され流通もしてゐる。但しCNBから大麻の幻覚など引き起こすTHC (テトラヒドロカンナビノール)成分が検出されないことが条件で、それが微量でも検出されると大麻取締法上の大麻に該当されるさう。

大麻所持疑いで大阪府立高生ら少年4人逮捕 自宅に密売拠点か | 毎日新聞

大麻を買ふカネ欲しさに大麻転売で収益で調達してゐたのだといふ。15歳くらゐで流通経済の仕組みをよくきちんと理解してゐるもの。ぼさーっとしてゐたりゲームに狂つてゐるよかアタマを働かすだけ健全か。アタシは大麻程度何も悪いものだとは思はないが14歳で一服してしまふと、その後の人生って何うなるのかしら。せめて17歳くらゐで思考が凝り固まるくらゐまでは無煙でゐてもよいのではないかと思ふ。