富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

魯肉飯

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(大公報)香港と内地で財テク商品の売買の自由化(取敢へず1百万香港ドル=1,400万円)。香港か内地いずれかに口座なくとも売買自由の効率化。内地と香港の一体化はまず経済から。ふと考へてみれば香港の法治、言論や思想信条の自由がなくなればもはや内地とどんな違ひがあるか。さまざまなシステムが内地と一体化するのは当然の成り行きであらう。(明報)香港市役所で保安局長が支連会の会社登記を市役所行政会議の権限で登記取消で壹媒体(蘋果日報)のやうな資産没収も視野に、と言及。まがりなりにも香港で毎年数十万人の人々が参加して合法的に20年以上も継続してきた六四追悼活動であり集会開催許可に対して「反対しない」つまり開催を認めてきたのは香港警察なわけで、それに対して国安法が発効したからといつて運動根絶を図るといふのは、ではそれまでの認可は何であつたのかと唖然とするばかりだが、もはや香港市役所の高官は中共に命あずけて〈無間道〉の無間地獄に嵌つてゐるのだから今更「道理」など考へてはゐられないだらう。

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今日は水戸と近郊に暮らす台湾女性が集まる機会があり、そこで魯肉飯を作つてくれた。本当に簡単なレシピなのだが彼女たちが作る上で一番注目すべきは肉であつて、バラ肉でもほんとかなり脂身の多い部分を使ふのが大切。こんなに脂身と思ふが煮込むことにより、その脂身が溶けて格別の旨味となるわけで、それを脂身が少ない肉でやつたらたゞのそぼろごはんになつてしまふ。最近は日本でもポピュラーになつてきた魯肉飯だが漢字では元々は「滷肉飯」で「滷」の字から味つけと調理法がわかる。これに当て字が同じ発音の「魯」。台湾から日本に入つてきた、この料理が中華街で魯の字が宛はれ台湾でもその表記が普及したとふ説もあり。

▼新橋の小川軒、代官山へ。銀座のお客にと並木に胡椒亭開業。胡椒亭の萩本シェフの独立。みゆきに銀圓亭。銀座、円やかな味、で吉田健一命名。銀圓亭の副料理長だったのが今の南蛮銀圓亭の吉田登シェフ。吉田シェフ7月に引退、銀座百点(9月号)で中尾彬氏との対談。