富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦八月初二


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(大公報)コロナ禍にあつても大陸から香港、マカオへの往来の制限緩和で「回港易」が回復。ワクチン接種とPRC検査陰性の証明があれば香港に戻つてからの隔離免除。感染抑制で大陸と香港の人の移動の復旧は中央政府と香港市役所にとつて急務。(明報)リンテイ市長は区議会議員全員に対して「宣誓」求め反政府的な行動の抑制徹底。すでに多くの民主派の区議会議員が辞職してゐるが今後いつたい何のやうな基準でDQするのかも詳細不明。

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水府は南町3の芝生広場にイサムノグチによる遊具彫刻が登場。こゝはユニー跡地で(それ以前は東急ストア)現在はグロービスの堀先輩によるバスケB1の茨城ロボッツ関連でM-SPOといふスポーツ施設あり。イサムノグチは直接、水戸に関係はないがイサムの父は確か、茨城に疎開してゐたかとおぼろげに知つてゐたが郷土史の畏友J君がこのモニュメント設へに合はせ顔本に詳しく書いてゐて(引用すれば)イサムの父で英文学者の野口米次郎は東中野の家を空襲で失ひ茨城県豊岡村(後に水海道市、現在は常総市)に疎開し東京に戻らぬまゝ昭和22年に豊岡の地で亡くなつてゐるのだといふ。戦争中すでに米国にゐたイサムは日本に戻らぬうちに父は逝去。野口をこの地に疎開させたのは当時の村長・飯田憲之助。地元の大地主で常総鉄道社長など歴任の地方財界人で文化人でもあり飯田のところには風見章(近衛内閣書記官長、司法大臣)や農本主義者の橘孝三郎など集つてゐたのだといふ。

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『新潮』十月号が内容盛りたくさん。筒井康隆蓮實重彦の往復書簡。拡張高い。ブラックユーモアが通じない時代になつてしまつた、と。筒井先生が昭和の頃から懸念してゐたキチガヒのやうな近未来社会が今では現実に。ブラックユーモア満載のフィクションがファクトになる怖さ。
四方田犬彦『香港映画、地下に潜る』は2019年の逆権運動以降の香港映画について。当然、インディペンデント映画祭に出るやうな作品がぎりぎりのところで制作されてゐる。当然のやうにドキュメンタリ映画『理大圍城』に多く語られてゐるが、あの理工大の出口なき抗議運動を近くでみてゐた自分としては、映画作品を通してあの状況を語るやうな言葉をまだ有してゐない。
平野啓一郎豊饒の海』論も10回目で内容はもうずいぶんと終末へと押し迫つてゐた。『豊饒の海』を初めて読んだときにまだ清顕のやうな若者であつた自分が気がつくと本多の『暁の寺』の齢を通り越して透に出会ふやうな年齢へと近づいていくとは。

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水戸市は市長判断で市内の小中学校や市の施設に対する利用制限等を9月26日まで延長。茨城県への緊急事態宣言が9月12日までで首都圏など宣言延長が検討され茨城など蔓延防止指定になるか?といはれるなかでの先打ち。それが晩には政府が緊急事態宣言は宮城と岡山の2県除き19都道府県で30日まで延長の方向で検討と報道流れ水戸は勇み足。勇み足といへば先月も国に緊急事態宣言を求めてゐた県知事が直前に県独自の非常事態宣言発令で後者は8月末迄で国は9月12日までとちぐはぐに。自治体の主張として迅速な判断を示したいのだらう。だが結局、緊急事態宣言か蔓延防止か、県や市独自の宣言が実際の感染抑制にどれだけ効果ありや。地方で音楽会や演劇、スポーツイベントなど中止しても肝心の東京や大阪で開催。今月19日に彦根で大槻文蔵師の能〈隅田川〉あり村上湛君も講演ありで誘つていたゞき、これを楽しみにしてゐたのだが滋賀県も緊急事態宣言延長となれば、これも中止だらう。水戸から彦根に親善で初めて訪れる機会逸す。

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TBSラヂオで荻上チキ・セッション聴いていたら原武史先生出演。朝日新聞(土)のBeで連載をまとめ『歴史のダイヤグラム』出版ださう。天皇制とコロナ禍といふテーマで天皇のオリンピックや終戦記念日でのお言葉から天皇がなぜあそこまで言葉を選びつゝも危ない橋を渡り発言するのか、軸足を移すことで分断を促進するかもしれない(少なくとも平成、令和の天皇中道左派リベラル的)のに行動しなければならないのか。かなりの危機感。それでも平成さんがあそこまで危険な地ならしをしたことで令和さんはまだ慎重な立ち位置にゐられること。メディアの皇室への介入も今に始まつたことではなく大正の宮中某重大事件もあり。天皇の立場への侵犯といふことであれば大正天皇の実質的退位強制であるとか時の権力にとつて天皇を何う扱ふかを今の天皇もよく弁へた上での、その疎外に抗らうやうに天皇の身体性を顕はにする。

太平洋戦争開戦直前 昭和天皇の心情 侍従長の日記で明らかに | NHK

昭和天皇実録で内容が引用され存在が明らかになつたのだといふ百部三郎侍従長の日記。NHKが特ダネで報道したさうで原武史先生も驚きで今これを読み込んでゐるさう。相変はらず宮中の重要な動きなNHKに流れる。これはもしかして玉音放送の時からの関係なのかしら。

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「日本初の女性首相誕生」なんてことで盛り上がりさうだが高市だけは男だらうが女だらうが勘弁してほしい。晋三の右翼姿勢なんて可愛いもので、この人になると、それがもうカルトのレベルだらう。容姿でものを言ふことは憚られるところだが、この画像を見たとき一瞬「ジョーカーか」と思つてしまつた。この人にいろいろ夢を見られると日本は本当に大変なことになるだらう。

▼辞任発表してから記者会見で滑舌がとてもよくなっている。原稿もあまり見ずに普通に話せるぢゃないか。首相であることがどれだけ圧力だったのか。 #スガやめた

▼「成長なくして次の分配なし、分配なくして次の成長なし」だとか「新しい日本型資本主義の構築」だとか、大丈夫か……岸田。