【大公報】香港の不動産市場の盛況。過去２年で最も活気ありの由。2019年の民主化運動についてさま／＼なことが語られるが恒生指数（HSI）も不動産も下落がなく寧ろ好調であつたことは着目しておくべき。単へに中共による買ひ支へなのか。中共にしてみれば経済が安定してゐれば多少の縛りのある社会体制でも何も問題ないことは上海や深圳など経済成長の成功を見れば当然なのだらう。マンション価格など香港から海外への移住が増えてゐれば売り物件が増え価格が下がるはずで80年代の移民高潮のときは実際に不動産価格も低迷。当時はそれでもカナダや豪州で市民権と永住権がとれゝば香港に戻りそれまで通りの生活をする「出戻り」が多く香港の不動産を手放さない選擇が必要だつたが今回は「亡命」的でもう二度と香港には戻らないし移住先での生活資金として香港の不動産を売却してとなるケースも多いはず。そんな不動産を売却する移住者たちの数よりも不動産への需要の方がまだ多いか。大陸からの新移民も着実に増えてはゐるが。これは近いうちにきちんと分析しておかう。【明報】六四運動の支連会が近々「解散」を検討。国安当局は支連会に正常な活動の継続可否を判断するため資金の流れ等、判断に必要な書類の提出を求めたが支連会側はそれを拒否（今日にもで記者会見するといふ）。もう一つの記事は日曜日の朝、維園（ヴィクトリア公園）で開催されRTHKが放送してゐた「城市論壇」が再開の無期延期だといふ。この市民参加型の討論番組は英国的に公園で自由に語るといふ形で政治家や役人、市民運動家など参加して活発な議論が続けられ高温多湿の公園で屋外でよくやつてきたが毎年夏休みがあり今回はこれで中断してゐたのをタイミングよく無期延期。もう公共の電波で公共放送が政治や社会のことを語れる時代ではなくなつた。維園の遊歩道の地面に白ペンキで書かれてゐた民主化運動のスローガンも跡方がないほどきれいに洗浄除去。
今日は茨城県は県知事選挙。水府で陋宅のある地区は水戸城跡三の丸の市民センターが投票所。郵送で届いた投票券持参で何の本人照合もないのだから誰か本人以外でも容易に投票できるだらう。考へて見たらアタシは選挙権発生時は仙台で、その後は東京から香港に移住で海外でも国政選挙投票ができるやうになり在外選挙人登録は水戸でしてゐたので国政選挙こそ茨城選挙区でしてゐたが地方選挙は30年ぶりで、しかも水戸ではこれが初めてであつた。家人と投票のあと近くのÁo Bàbaといふ越南料理で昼食。アオババはアオザイのやうな越南の民族衣装で「アオ」は「はをる」で上着（シャツ）を意味して最初の「バ」は３、次のバは「婆」で「女性」を意味して、つまり「３枚の布でできた女性の上着」が名前の由来なのだといふ。
今年の信州松本でのセイジオザワ松本フェスティバル（OMF）はコロナで中止に。サイトウキネンーケストラ（SKO）のの公演で小澤征爾の指揮はさすがにもう望めないがSKOのBプロはシャルル＝デュトワ指揮で
ラヴェル：組曲《マ・メール・ロワ》
ドビュッシー：《海》
ドビュッシー：牧神の午後への前奏曲
ストラヴィンスキー：バレエ組曲《火の鳥》
といふステキなプログラムで、これは松本にとてもとても行きたかつたのだが今月は一寸むずかしく断念してゐたら結果的に長野県が緊急事態宣言対象となつたことでOMFぢたいが中止になつた。
それでもやはり無念であつたのだらう、このBプロは実際にデュトワさんの指揮で開催予定だつた初日の９月３日に無観客で演奏されネットで同時に動画配信され今日の２日目も再配信があつた。それを見る。リハの現場に総監督のマエストロオザワの姿も報道されてゐる。今日は朝から曇り空だつたがちょうどこの予定された演奏開始時間の午後３時前に空がきれいに晴れて明るいひざしが陋宅の居間にも。このひざしも偶然のことなのだが何だかセイジオザワでサイトウキネンとかだと、こんなステキなことがおきる……と思へてしまふから。それにしてもデュトワ指揮でこのオケで、こんなフランスの19世紀末からの印象派の曲とはコロナ禍にあつて最高の贈り物かもしれない。
先日、千葉屋さんに最中を買ひに出かけたとき羊羹の切れ端をずいぶんとくれて、そのまゝでも美味しいのだが母が、それを溶いて寒天を入れて水羊羹にしてもとても美味しいといふ。家人がそれで水羊羹をつくつてくれた。
今日の茨城県知事選挙はNHKの開票速票で当然の結果だつたが現職の大井川知事が２期目の当選。本人曰く１期目は自分で採点すると100点満点だつたさうで是非この２期目も100点を続けていたゞきたいもの。この人は小学校のときから水戸一高→東大→通産省→マイクロソフト→ドワンゴとずつと本人評価は100点の人生だつたのだらう。投票率は35.2%で前回より8P減少。前回は６期24年の自民党も推薦しなくなつた多選現職の橋本に自民党推薦で大井川が挑む形となり県民は橋本の多選を嫌つた結果でそれなりに盛り上がつてゐただらう。
今回の選挙で唯一の関心といへば共産党の田中候補がどれだけ票を獲得するか、くらゐ。大井川の659千票に対して田中は169千票の4:1で20％の票獲得。市町村別で見ると県庁所在地の水戸が23.8％と大井川嫌ひが目立ち、それ以上に共産党が善戦したのは取手（27.9）、牛久（26.1）、龍ヶ崎（24.7）でツクバ（24.3）と一目瞭然で常磐線と筑波エクスプレスの「茨城都民」がかうした行動に出てゐる。他に共産党が20％超は常磐線で首都通勤圏の土浦、つくばTXで守谷、ひたちみらい、常総。水戸に隣接のひたちなか（勝田）と那珂。県西の古河は東北本線で生活圏は埼玉から東京。結城と筑西（下館）も水戸線で栃木の小山に直結で東北新幹線で東京が近い。ちなみに共産党が最も得票できなかつたのは県最北の大子町で11.9％であつた。
