東京五輪まであと25日だといふのに開催地東京の都知事は疲労過多で病院にお籠り。スガはスガで今ころになつて空港での水際対策の強化だなんて……おもてなしどころか最悪のダメぶりのご披露になつてしまはないか。これで失敗したら二度と日本の勃興などない。まさに子孫に美田を残さず。
しばらくの間この日剩で香港の大公報と蘋果日報の１面トップをお飾りにしてきたが蘋果日報は停刊で大公報なんて「中国の夢は宇宙へ」で火星の月面探知機が云々とかどーでもよいネタでこれから先はもうあの１面トップは毎日続ける面白みもない。
昨日は蘋果日報の前主筆・馮偉光氏が英国渡航の際に香港空港で身柄拘束。蘋果を潰せば終はりぢゃない。蘋果のあと立場新聞が俄然注目されるのだが立場新聞も 公告で今年５月までの記事と読者コメントを書き手や読者の安全を目的に一切削除。また経営陣も弁護士の吳靄儀（Margaret Ng）、歌手の何韻詩（デニス・ホー）、山梨学院大特任教授・練乙錚（ジョセフ・リアン）ら辞任。香港のクオリティペーパーである中立的立場の明報も北京の御用学者の「国安法が香港の言論の自由を護る」なんてトンデモ論説を載せてしまつてゐる。
苹果的终点，是香港法治的国安缺陷与「一国两制」制度体系欠缺得到有效弥补的一个标志性事件，更是港式言论自由与新闻自由的崭新起点。风雨过后见彩虹，香港不同群体的言论自由从此可以不受煽动及免于恐惧地表达，不同新闻机构可以在法律保障范围内报道事实并监督政府，人们可以就制度和政策议题展开理性商谈和民主参与，并得到特区政府和中央的及时回应。这样的港式言论自由、新闻自由与民主正是国安法所要追求和保护的，也是「一国两制」制度体系建设的规范目的所在。
一気にもうホントに香港の言論メディアは毀損されたのかもしれない。
李怡先生が蘋果日報で連載していた半生記「敗北者之回顧録」で23日に「蘋果日報の成功と失敗」の前編が掲載された。蘋果日報はこの週末までもつか何うかといはれ李怡先生のこの連載は毎週月、水、金だつたが24日（木）の発行で停刊と確定で急遽この後編はその最終号に掲載。これまでも天安門事件から20年、30年の李怡先生の回想を拙譯ではございますが朝日新聞、論座に転載させていたゞいたので今回もこの転載を打診したら快諾。そればかりか怡先生曰く「這個時候需要日本輿論的支持」。怡先生は黎智英の失敗の原因を「中国政府が香港基本法を遵守し平和的に民主的な香港統治を実現できると信じていたこと」とまで断言とは。李怡は信奉した中共の醜悪を嫌といふほど見てきて中共が法治などするはずもない、赤頭巾ちゃんを狙ふ狼の甘言だと思ふからこそ。
中国政府が最も忌み嫌う方法論は暴力的抗争ではなく、法に基づく和平的な手段で人民が自主権を勝ち取ろうとすることなのだ。
さう。だから穏健派のルールに沿つた民主化要求は紳士的に対応しなければいけないから、民主化に道を譲らねばいけないから扱ひが面倒で、むしろ暴力的なほど民主化運動（黒暴）への昇華を虎視眈々と狙つてゐたのだ。そのやうなシナリオを誰かが書いて演出家もゐたのかもしれない。大手広告代理店も絡んだりとか。あー怖い。
政府就英國實施地區性航班「熔斷機制」 禁止當地客機來港（RTHK）
香港が英国変異株流入懸念で英国からの旅客来港を規制……ってこれも変異株は口実で香港市民に永住権お振る舞ひの英国に対する仕返しで英国に逃亡の香港市民に香港に還る資格なし！と圧力をかけたいのだらう。
台風５号は疫禍の日本を避け梅雨前線もどこにいつてしまつたのか湿度の低い西海岸か豪州のやうな夏。所用ででかけた先の水府の光景はまるで昭和39年の東京オリンピックで、まだ破壊されてゐない戦後の日本の風景そのもの。近代化以前の夜明け前である。今日は小谷野敦『大相撲40年史 ―私のテレビ桟敷』（ちくま新書）を読んだ。スポーツ観戦は興味ないが相撲は肥満体の格闘技といふ不思議さと、あの間合ひが好きなのだが何せ長年の外地生活で平成の大相撲の記憶が曖昧。これを読んで随分と勉強になつた。この40年の勝敗と力士の推移ばかりでなく相撲の仕切りから髷、蹲踞の云々から親方衆の異動、行司のことまで事細かな記述はさすが。それにしても今世紀に入つてからの、朝青龍が強くなつた頃からなのだが角界のあまりの醜聞の多さは土俵上の取り組みのあれこれに勝るほど失態盛りたくさんで呆れるばかり。それ以前から八百長など当たり前だつたが少なくとも「星の貸し借り」と目をつむる向きもあり。それがもはや美徳で済まされないひどさ。近代化されない相撲協会といふ組織、一門といふ関係……そのまゝ五輪組織委員会の悪い体質につながり日本の企業社会や日本社会そのものまで同じか。
香港で屯馬線の啓徳〜紅磡間が開通して旧馬鞍山線の烏渓沙から旧西鐡の屯門までがつながりトンマ線開通。これで東鐡が紅磡からヴィクトリア海峡潜り香港島の金鐘まで繋がると一先ず現時点での実行計画は完了となるのだが紅磡站、会展站の手抜き工事具合は深刻。それにしても、この路線図、グラフィック性重視するとこんな図案が創造できるとは。
