富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

東京五輪まであと37日


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変種株感染者が手にした冷凍肉(それもなんで鰐肉なんだよ)を介して感染と注意喚起の大公報。蘋果日報は615で金鐘太古広場の屋上から抗議派の若者が墜落死から2年の追悼記事。今日はあの200万人デモから2年(香港の若者たちは何を守ろうとしているのか - 富柏村香港日剩)。

当日はアタシは野暮用あり九龍東にあつてデモに繰り出してもゐないがすさまじい人出であつた。香港市役所は69の100万人デモのあとも逃亡犯条例の立法会審議継続したがさらに大規模な抗議デモ発生を恐れ615に立法会での条例審議を中断。それでも市民の怒りは収まることを知らなかつた。この200万人デモを受け林鄭市長は週明けに無理な逃亡犯条例制定を謝罪し審議無期延期を表明、そして7月9日には条例改正は「寿終正寝」(実質上の廃案)となり逃亡犯条例撤回といふ当初の目標は達成。結果論だが、そこで運動を一旦休止させれば「その後の悪夢」は回避できたのだらう。それが運動の過激化(警察との攻防)となり中連弁で中共国徴汚濁で運動はもはや制御のきかぬものとなる。そのあたりの動きが「見えざる手」の作用があつたと訝しいところ。

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奈良明日香村・岡本寺のはがき法話をいつもありがたく拝読してゐる。中でもこの信州長谷観音の岡澤慶澄師の法話が良い。お書きになりたいことも削つて削つてもハガキに目いっぱいの言葉。知己の一人が「縦書きのときはせめて行間を1文字くらゐ空けないと見づらい」と。確かに。アタシもこのハガキを郵便受けから手にとつて「か一をら打すしいと」と梵語のお経のやうに読んでしまつた。

小沢信男の戦後東京モノを読んで面白かつたこともあるが香港から日本に戻つたら水戸から東京なんて特急で1時間だし気軽に頻繁に東京に行けるつもりでゐたのがコロナでさうもいかずやはり東京が懐かしいからなのか。小林信彦私説東京放浪記』と『私説東京繁昌記』が手許にあつて前者の方が内容が平易さうで後者は内容も少し堅そうだしアラーキーの写真とコラボなので前者を先に読んだら、その「あとがき」に『繁盛記』を上梓したが内容が硬すぎて自分としてはもつと平易に若い人にも読んでもらへるやうに『放浪記』に書き直した、とあつた。順番が逆になつてしまつたが『繁盛記』を読む。バブルで大きな変貌を遂げる東京へのオマージュで理屈っぽいが、ただボヤキに思へた『放浪記』よりこちらの方がアタシは面白いと思へた。アラーキーのふんだんな写真のインパクト。

私説東京繁昌記 (ちくま文庫)

朝日新聞(夕刊)で先日読んだ『日本の包茎』が著者・澁谷知美先生のコメントで紹介されてゐたが性器のことなど、こんなに明るく話す時代になつたのか。「仮性包茎がよくない」といふ認識が造成され、それが流布して常識のやうになり……といふ〈歴史〉はまさにフーコー的で興味深い。

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