富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

東京五輪まであと41日


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中共による自由が制限された近未来を描いた映画〈十年〉は2015年の作品(電影〈十年〉 - 富柏村香港日剩)で、そこで不安視されたディストピアが現実にならうとしてゐる、どころか現実になつた。香港の芸術発展局が黒暴映画制作に資金援助と大公報が3月に叱つてゐた(游方之外 - 富柏村香港日剩)と思つたら香港市役所が映画検閲のガイドライン改修で「国安電影」つて、いつからこんな名指しがされるやうになつたのか、国家安全に悪い影響を与へる映画は暴力行為煽らぬやう上映禁止なのだといふ。中共の否定は絶対にさせぬといふ強い姿勢。まさに一党専制社会の到来。次は出版でだらう。大公報はこれが創作活動の障害になるものではないとして蘋果日報言論の自由の継続を訴へる。


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さうした香港の中共化で厳しい弾圧のなか、それでも「光復香港、時代革命」のスローガンを掲げ抗議行動をする黒服の若者たち!のこれは東京新宿。黄傘。台北は感染拡大で外出制限も続くなか東京はかうしたデモ行進もできるのは感染があつても個人の行動制限に慎重な自民党政権のおかげとは。


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水戸市公設地方卸売市場に行つてみた。毎月第二土曜日は「朝市」で一般客にも開放されてゐるさうで今日はそれに当たるが疫禍で月イチのこれもなく、それぢゃ入れないかといふと昔のやうに入口で車両チェックもなく平日でも大目に見られてゐるといふ。それでもふだんは100gいくらとか単価も出てゐないと聞いたが実際に平日でも出入りする人はそんなことはないといふ。それでも今日は第二土曜日で仲買人専用とかの駐車場も堂々と使へる。この水戸市場は地方市場で扱ひ高が全国一なんだとか。

それでも「北関東有数」とされてゐるのは中央市場、と聞くと築地ならぬ豊洲、あるいは大阪淀川沿ひの中央市場を想像するが中央市場は全国に20だか30もある。市場で中央と地方の違いは前者の認定が農林水産大臣で後者は都道府県知事。地方市場では確かに水戸は平成27年だかで日本一、中央市場でも水戸地方市場より扱ひ高、売上高は低いところも少なからず水戸は15位くらゐにはなるやう。で北関東では宇都宮中央市場の方が大規模。朝の9時すぎでかなりの人出。市場で一般客がこんなにゐては……と思ふが今では生産者直販、農協も直売所があつて飲食店だつてさまざまな仕入れルートをもち市場に行かない店も少なくないのだから市場だけが従前からのルールに従つてはゐられまい。この売買の多様化で最も立場が悪いのは町なかの魚屋や八百屋であつて次々と閉業。中学のときの同級F君の家はこの市場が昭和に出来てから水産仲卸で最大手で今では彼が社長。忙しいなか旧交を温める。


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実家の庭でアジサイが咲いてゐるといふので摘ませてもらつたが陋宅に花瓶、一輪挿しも乏しいので、それもいくつか拝借して活けてみる。家ぢゅうがアジサイに。


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今朝、市街で漫遊バスに遭遇。保和苑のあじさい祭りで水戸駅から弘道館八幡神社を経由して保和苑までの循環。旧型バス愛好会による保存車両。ボンネットタイプのバスもあり。

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これに乗つてみたいと田見小路の陋宅から保和苑まで歩くが崖を下り祇園寺下の湧水のあたりも散策。


保和園はこの季節だけでも三度目。こゝのアジサイは他に比べると盛りは遅くまだ/\。常盤共同墓地で父方の茅根伊豫之介殿の墓参。NHKドラマ〈青天を突け〉で子息小四郎が何だかひどく描かれてゐた藤田東湖の墓の近く。


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遊覧バスは30分に1本走つてゐてボンネットバスの方に乗りたいと思つたが(路線図をちゃんと見てをらず)保和苑のバス乗降場所を表口の方だと勘違ひして1本逃してしまふ。


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あじさい祭りで周末の遊覧バスが無料なのだからけっこうな人気かと思ひきや乗客は数人程度。見慣れてゐる街並みも少し高い車窓から眺めると風景が違つてみえる。

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ずいぶんと年季のはいつた車輌だが水戸駅前で弘道館の高台に上がるのに水戸京成ホテル(旧市役所跡地)の前の銀杏坂の急坂を勢ひよく上りきつてしまつたのには驚いた。弘道館から歩いて帰宅するのに降車の際、運転手氏に「あんな急坂を登れるなんて」と話しかけたら「あれでサード」とエンジンの調子の良さを嬉しさうに語られた。
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今年も(といつてもアタシにとつては初体験だが)サッポロビールからラガー赤星の缶ビールが期間限定で発売になつてゐた。

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夏至近し 早湯も長湯 ハイボール

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公設市場で仕入れて贅澤にもカツオとマグロの中トロを晩にいたゞいた。酒はいつもならキクマサだが地元の美味い〈剛烈〉の純米酒