西九龍の美術館М+での艾未未の写真作品、それは天安門前広場で天安門に中指を立てゝゐるのだが、その作品の収蔵に関して大公報＝中央政府が香港政府を叱り林鄭市長は文化事業従事者が国安法に抵触する行為があつた場合は厳重に対処と明言。かつての本来の一国両制であれば香港での表現の自由は保護されるべきとなるのだが、もはやそんなことは微塵も期待できない。蘋果日報が報じるのは元・立法会議員の区諾軒君が有罪判決で禁固９週間。一昨年の抗議活動で拡声器使つたことで至近距離の警察官の公務執行妨害。呆れるばかりの暴政。区諾軒君は立法会議員選立候補で周庭（アグネス＝チャウ）の立候補資格取消しで、その代替で立候補→当選したが選管による立候補資格審査の不備といふ言ひがかりで議員資格剥奪され来日して東大の公共政策大学院博士課程に在籍の身で（かつて香港中文大学在学中に東京学芸大に１年留学経験あり）帰港中に、この１月の民主派一斉弾圧で逮捕され東大が抗議声明を出してゐたもの。香港ではもうどんな不公平、理不尽な動きがあつても驚かない。
郷里の歴史家で畏友のＪ君から東洋文庫の『昔夢會筆記』のことを聞いた。澁澤榮一翁が慶喜公について綴つたものなのだから大河ドラマ<青天を衝け>で関心が高いはず。水戸市立図書館にも同書はあつたが人気で何番待ちか、と思つたのだが予約したら待ちなしで、しかも1997年版の蔵書でおそらく借書は私が初めてのやう。シワどころか本が開かれた形跡もなく栞紐も丁寧に折りたゝまれたまゝ。
一寸したことだが陋宅で居間の目立つ柱にあるコンセントの処理。こゝにコードを雑につけたくない。
本当は右の止め具は逆さまにすればキレイなのだけど賃貸なので壁に釘を当てないやうに釘を壁紙と巾木の溝に当てる。
