富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

小澤征爾音楽塾特別公演2021


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西九龍に開館する美術館M+の収蔵作品を館の運営方針から含めて叱る大公報。たかだかアート作品と思ふが共産主義独裁政権で音楽、美術、映像に対する確執はかなりのもので逆にそれを何うプロパガンダ的に利用するか、は中共にとつては自家薬籠中のもの。欧州が米国の中国に対するウイグル人権抑圧への抗議制裁に加はることを声高に報じる蘋果日報

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顔本や呟板で見てゐると首都圏の緊急事態宣言解除で鼠楽園など行楽地に出かけたとか友だちと一緒に遊びに行つて歩きまわつたとかいふ書き込みを見て、これでまた感染増加傾向になるのだらうと思ふ。ワクチン接種は遅々としつゝ始まつて、そもそもこの感染がそれほど深刻ではないといふ認識もどこかにあり、かもしれない。アタシも出歩いてゐる方かもしれないが少なくとも会食など家族を除けばほゞ0で昼間出かけるのも目的地への直行、直帰で繁華街や観光地をぶらぶらもない。上野の山は櫻が見事でいつもなら花見の季節だらうが今年は柵が設けられ歩行する以外はできないやうだが、それでも人出は少なくないやう。 

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その上野の東京文化会館で今晩は小澤征爾音楽塾が開設から20年記念の演奏会。さすがにマエストロ小澤は振れぬ前提で当初の予定ではディエゴ=マチウスの指揮であつたが来日能はず宮本文昭の指揮に変更。曲目は

  1. リカルド=シュトラウス 13巻弦楽器のためのセレナード変ホ長調作品7
  2. チャイコフスキー 弦楽セレナードハ長調作品48
  3. ベートーヴェン エグモント序曲
  4. ベートーヴェン 交響曲1番

  1. ベートーヴェン:「エグモント」序曲 作品84
  2. チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 作品48
  3. ベートーヴェン交響曲第7番 イ長調 作品92

と変更に。この演奏会が小澤征爾音楽塾特別公演2021 チケット購入予約は TIGET から でライブ配信され、それを見る。会場の臨場感はないが自宅で1,000円で寛いで鑑賞できる。変な観客で不愉快さを感じることもない。ライブ配信はそれなりの良さもある。

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昨日のリハ風景

オーボエ奏者だつた宮本文昭さんは4年前だかにマエストロ小澤から突然の指名で指揮をすることになりマエストロから直に指揮を教はつたのだといふ。一時は水戸芸術館でポスト小澤は宮本さま?と噂にもなつた。今ではそれはチェロの宮田大さまといふ話も。その宮本文昭は容姿からし小澤征爾に似てきたが指揮振りまでまるで小澤先生のやう。何うしても力みすぎてゐるきらひあり。そこまでしなくても曲も<エグモント>であるし楽団も小澤塾OBも含め力量ある若い演奏家たちで十分に美しい音色になるのだが。2曲目の<弦楽セレナード >で突然、ガタン!と音がして何かと思つたらコンマス前のマイクが倒れ何うやら指揮者が指揮台から転倒したやう。ネット配信の画面はこの椿事を避けて演奏続けるオケを映してゐたが指揮者をコンマスが助けて指揮に復帰した模様。演奏も中断されず指揮者にも怪我もなかつたやうで何より。指揮で勢い余つて台から落ちただけなのか、振りぶりからつい軽い脳震盪でも起こしたのでは?とすら気になる。演奏後、中入りに舞台を降りるところを袖のカメラが写してゐたが宮本さんがコンマスに語り掛ける映像からすると「いやー、本当に申し訳なかつた、ついすっと血の気が引いちゃって」といつたやうな会話のジェスチャーであつた。今晩の演奏会はマエストロ小澤登場!といふサプライズを誰もが期待しただらう。エグモントだけ指揮しないのか?あの5年前の伯林フィルとの共演がある。

まさか後半で7番を振ることもなかつたが最後のアンコールで舞台に車椅子ででも現れはしないか、と。もはや平成さまと美智子さまか、長嶋茂雄小澤征爾である。この方たちが来臨するだけで空気が、磁力が変はる。マエストロ小澤なら指揮をしなくても指揮台に坐つてゐるだけで目力どころか佇む存在だけで演奏が良くなるのではないか、とか想像。NHKなら紅白の美空ひばりのやうにAIで人形を動かしさう。今日の演奏会の、あとで関係者の方に聞いたが楽屋には音楽監督でマエストロ小澤の部屋も用意されてゐた由。だがマエストロは会場に来臨も能はず息子さん(征悦)が名代で来られたのだといふ。