全人代で香港選挙制度改革が確定することを受け林鄭市長は１年内に香港で選挙制度改革の法整備進めると明言。一昨年は反送中で行政長官辞任すら仄めかした林鄭も今では開き直り、どれだけ顔に泥を塗らうと中共の僕べとして来年６月の退任まで粛々と任務遂行する覚悟なのだらう。蘋果日報が報じるのは大手保険会社Manulifeが香港でMPF（強制積立年金）につきBNO（英国海外）旅券でもMPFの受益権ありの方針と。香港でMPFは国籍に関係なく日本人でも香港での雇用あればMPFは積立できるもので、所持する旅券云々は不問。ここで問はれてゐるのは積立金還付の場合。満65歳で受給資格発生となるが早期解約の条件として香港を「永久離開」する場合等あり。その証明として外国籍の場合はその国の旅券となるが「香港籍」の場合は移住先の居住権証明が必要*1。中国政府は香港市民に対して英国政府が発給するBNO旅券を否定してゐるがBNO旅券で英国居留ビザ取得の場合、保険会社がそれを「永久離港」と見做すか何うか。それもかなり政治的判断となるご時世。
福島の専門家の間にも石棺を探る声はあった。却下されたのは技術上の問題より、政治的理由による。石棺を造れば、福島には核のゴミを置かない――という国・東電と県の約束に違反するわけである。
チェルノブイリは炉心溶融が１基。福島は３基。福島は直接被曝の死者こそ出ていないが、処理の難しさは過酷事故の先例を上回る。そういう現実を見ない政・官・業のもたれ合いが原発再稼働待望論を生み出す。原子力ムラだけが悪いのではない。警世の小出本で気づかされた。
廃炉は順調だと多くの日本人が思っている。時間とカネと技術が解決する、とタカをくくっている。確かな根拠はない。
震災後の日本は、過去へのノスタルジーでゆがんだ現実認識のもとにずれた目標を立て、自己満足の世界に閉じこもってきた。その姿は、原稿読みは練習するのに即答力は鍛えない現首相の姿勢にも通じるものがある。
そんな中でも日本は、震度６強でも建物が崩壊しない町を作り上げ、コロナ禍の2020年に死者総数を対前年比で１万人も減らした。そのように先進国一の安全を達成しているこの国で、モラルの根幹と、経済の基盤とが、ゆっくりではあるが不可逆的にメルトダウン（溶融）しつつある。
さすが藻谷先生の歯に衣を着せぬ冷静なポスト311の日本の脆弱さへの言及。ぜひ通読しておきたい（こちら）。
三寒四温の日々。昼間は四月下旬の暖かさなどといつても北関東となると朝晩の寒さは厳しい。それでも少し春を感じたのは酒のお燗。いつも八勺の徳利を１分お燗するのだが昨晩はそれでかなり熱燗になつてゐて時間でも間違つたかと思つたが今晩もかなりで酒瓶の酒が室温で真冬ほど冷たくなつてゐないのだらう。甘党で大福は大好物だがいちご大福など普段食べることはない。だが石塚（今は城里町）大勝堂のいちご大福をいたゞいて、これはイチゴの風味と小豆の餡の甘味が絶妙に相まつてお見事。この季節の限定品の由。
たかがスドク、されどスドクである。毎日つい紐育時報のスドクに手をだしてしまふ。たとえば最初から一気に特定の数字が９つきちんと埋まつて、それも２つの数字ともなると（写真上左）「これは簡単」と思ふが実はこの後がかなり六ツかしかつたりする。次（写真上中）など９は１つしかなく予め数字が１つしか埋めらられてゐないブロックどころか全く空欄のブロックまであつて、これは１度途中で間違へて完成（写真上右）に30分程要した。
