感染は武肺に加へいつものインフルエンザも流行の時期で全民検疫で0にと大公報。蘋果日報が伝へるのは国安警察の標的は暴大と賞される中大で学生会捜査に大学の警備担当が誘導と。大学の自治もあつたものぢゃない。
家人が水府に住まひ未だ先考の墓参りもしてゐなかつたと真言宗豊山派神崎寺に掃墓。天気良き秋の日で常磐神社から偕楽園へと歩く。常磐神社境内の紅葉が見事。三木神社参拝。
偕楽園の桜に秋のあまりの陽気に狂ひ咲きかと思つたら二季咲桜だといふ。もう盛りは過ぎてゐた。好文亭の前に大きな幹があつたが表門にも。県歴史館のお庭の銀杏が黄金色に。
特別展で縄文土器と道具から縄文の「成熟する社会」を参観。
小学生の頃に歴史好きの友だちと近くの前方後円墳(愛宕山古墳)を(良い子はマネしていけませんが)勝手に少し掘り起こして土器の破片なんて集めたりしてゐたが国宝、重文級の土器や土偶を直に見るのは初めて。あの古代になんでこんな芸術的世界が……と岡本太郎ぢゃなくても脳天を打たれたやうに感じる。
彼らは宇宙と通じてゐたのだらう。それに比べ現代人のどれだけ鈍感なことか。
水戸市立博物館で明日までの特別展「ざんねんな鳥&茨城のいきもの展」を見る。普段「水戸市立博物館……なんてあったのけ?」といはれてしまふほどマイナーだが中央図書館の楼上にある。今回は開館40周年でリキ入れた企画は大ヒットとなつたざんねんないきもの事典|高橋書店とのコラボで「ざんねんな」から鳥だけを集め標本も並べて、それに「茨城の」を加へ無理矢理にオリジナリティを出すだけ頑張つた。
それにしても、この書籍のテイストでそれぞれの鳥に関する説明が、真面目なやうでどこか「くすぐり」があつて子ども向けの解説なのだがオシドリ夫婦の鴛鴦がじつは浮気性だつたりとか「大人には大人の事情がある」とか大人が読んで思はずニヤリと笑つてしまふ文章が実に面白い。
今日は散歩の途中で元山町のTSベーカリーに寄る。年寄りの営むパン屋で地味に美味しい。チョココロネがあつてチョココロネは昨日のEテレ〈0655〉で〈チョココロネ〉の歌が流れてゐて、そのチョココロネをこのパン屋では注文があつてからコロネのパンに尻尾の先までチョコクリームをていねいに詰めてくれるのだ。
歴史館の近くにある橋詰さんといふ豆腐やにも寄つた。創業が慶応元年?まじか。水戸芸術館で今は水戸芸術振興財団の副理事長(この財団の理事長は森英恵先生)をされてゐる吉田光男さんが芸術館の30周年記念誌で吉田秀和先生との思ひ出を語つてゐるが(同姓だがご親戚ではない、前者の光男氏は地元の石油販売会社の経営者でアタシにとつては幼稚園のときの友だちのお父さん)光男氏が秀和&バルバラご夫妻を自宅に招き近所の豆腐やから仕入れて自宅で湯豆腐……といふから、その豆腐やはこの橋詰ではないかしら。