蘋果日報ほかSCMPも明報も１面トップは香港の民主運動活動家による米国総領事館への庇護求めた駆け込みで直前に国安警察が身柄拘束といふ出来事。
党紙（大公報）は市民の内地からの返港について来月から隔離解除といふハッピーなネタが１面で、この米国総領事館闖入は５面に犯罪者が検挙されて当然といふスタンスで。国安警察も現行犯ならまだしも事前逮捕で米国総領事館も受け入れ拒否で、これは当事者もかうなるであらうこと想定内で、かうしてニュースとなり中共独裁への抗議として海外の関心を引くことも当然目的の一つ。さういふ意味で、これを「米国亡命の動き」（朝日）としてストレートにとらへなくてもいいの鴨しれない。香港は腐っても特別行政区で中共内のやうに反中共言論で身柄拘束され行方不明になるやうな状況ではないのだから命かけで米総に庇護うける状況ではないし米総もそれを受け入れることもないのは明らか。
大公報の伝へる内地からの返港者に対する隔離免除。世界の感染者数（下、朝日新聞）を見ても東アジア（表にはないが台湾も含め）を見れば隔離解除といふ判断も理解できるところか。
25日晩に成田に戻つた家人に空港の検疫所が伝へたのは翌日にも当局から健康チェックなど連絡が入るといふことだつたが、それもなくアプリでの登録などでこちらがしくじつてゐたなどと後から叱られても不愉快なのでなかなか電話もつながらない成田検疫所に連絡すると25日晩に到着なら26日に各地の保健所に入国者からの情報を提供してゐるので数日以内に連絡があらうかと思ひます、と（結局翌29日に地元の保健所よりメールあり）。空港の検査で陰性と出てゐることが前提とはいへ、この数日の間に体調変化があつたり実は妖精で感染広めてゐたりしたら何うなるのかしら。空港でGPSの腕輪をつけてしまふ香港の対応に比べると日本のこれは何ともローテクで暢気なものと映る。
晩に水戸駅南の〈餃子の福来〉に飰す。駅南の飲食店はどこもそこ／＼客の入りあるが、この福来は疫禍でも賑はつてゐる。料理の値段も高からず量も多く良心的。 店を切り盛りする社中はかなりＲ化した口語で女将と話してゐたら哈爾浜出身なのだといふ。アタシは北方訛りが好きだと言つたら彼女は南方が良いといふ。北方は田舎くさいと映るやう。
「ニラレバ」の篆刻とは。ニラレバが中華料理屋のなんちゃって日本語メニューで「ニヲレバ」とか「ニラレベ」なんてあつたりする。
