富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

水戸の商法


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周帝の突然の深圳行幸。深圳特区設立40周年ださうで深圳の発展祝賀。香港への当てつけか。折角なら香港にもいらっしゃってくれゝば良いのに。蘋果日報が報じるのは明日に予定されてゐた林鄭市長の施政方針演説が突然の延期。香港の経済再生政策につき中央政府と最終的なツメができなかつたとか中央政府の実は林鄭への不信感で内容のお任せに至らなかつたとか。いずれにせよ中央政府と林鄭の関係はぎこちない。昨日読んだ野嶋記者も指摘してゐたのは江沢民胡錦涛の勢力に対する習近平の香港での政治地図で選ばれたのが林鄭市長ゆゑ力量不足やミスリードなどあつても習は林鄭更迭となると自らの基盤にも影響ありで林鄭を庇ふしかない、と。
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妹からいたゞいた日光は鬼平(きびら)の水ようかん。あっさりとしてゐて実に美味しい。朝からペロっと小さく切つた一棹頬張つてしまつた。


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もう一つの今日のお楽しみは昨日いたゞいた麹町はローザー洋菓子店の焼き菓子。村上開新堂もあるし半蔵門の幸せ。これも美味しくて一つ頬張るともう一つ、と止まらない。これを受け取らせていたゞいたのがやはり焼き菓子も評判の銀座ウヱストだつたのが可笑しい。

晩にカーシェアで郊外のニトリで寝具などご調達。ニトリは店員が皆さん本当に親切で商品知識もしつかりしてゐて頼もしい。代表はガースーと懇意みたいだが。郊外の大型チェーン店がこれだけ頑張るから旧市街の商店街は振るはない。応援したいところだが水府の商家は殊に馴染みには親切だが一見さんには愛想ない。商売も自家のことしか知らないからチェーン店とかがどれだけ頑張つてゐるかもしらない。先日水府でも評判の老舗高級なクリーニング屋でシミの出てしまつたワイシャツ2枚を出して「普通にクリーニングしてみてシミが取れないやうでしたら別途シミ抜きを」といはれワイシャツ2枚で1千円以上取られ連絡待つてゐたが十日過ぎても一向に電話もこない。今日尋ねてみると1枚はクリーニング終はりシミが取れたのは良いが既に別途シミ抜きもされてゐて、それで1,650円。つまり普通のクリーニングと合はせて2千円以上。シミができてしまつたのは当方の責だが高っ。ワイシャツぢたい麻生太郎も贔屓のアスコット=チャンだから大切にはしたいのだが。そして吊るしでとお願いしたのに畳んであつた上に広げてみると袖の折り方がまぁ粗雑。そしてもう1枚の麻の開襟シャツは出てこない。探してご連絡します、で後日談だが翌日の昼になつても電話こないので、こちらから電話してみると「できてますよ」ですって。呆れて言葉もなし。もう一軒のクリーニング屋は、こちらはお安いチェーン店で、それが旧市街に小さな店舗あるだけでもありがたい。ワイシャツ1枚100円と廉価。だが昨日ワイシャツ2枚出すと400円だといふので何かと思つたら1枚はワイシャツで、もう1枚は襟なしのシャツで後者が「デザイナーズシャツ」で300円なのだといふ。シャツのクリーニングなどワイシャツこそ襟のアイロンかけなど手間がかゝりさうだが今ではワイシャツなど全自動化なのかもしれない。それにしても襟なしの実にシンプルなシャツがデザイナーシャツに分類されるとは。そこを店番のオヤヂに尋ねると「ワイシャツ以外はデザインシャツなんです!」と「それ以上面倒なこと尋ねるな」といふ表情と語気で不愉快さう。自分で洗濯するから結構、とシャツ引き取つたが不愛想にも程がある。おそらく店番のオヤヂは自分で安くウケてしまふと洗ひ物回収した親会社から「困りますよ、これ」と叱られるので微妙なものはすべてデザインシャツにしてしまふのだらう。それ以前にこれほどの不愛想も珍しい。先日寄つた茶舗では3か月前に賞味期限切れの抹茶を平気で売つてゐる。知らずに並べてゐたのならまだしも「いつお飲みになります?」と客に尋ね当方が賞味期限尋ねた挙句に「3か月前なんですよ、賞味期限」と平気で売らうとするのだから呆れるばかり。水戸は昔から商売が上から目線で「売ってやる」だといはれるが旧市街の商店街がもはや風前の灯火で崩壊しようとしても商家はこの伝統を頑なに守つてゐるやう。