富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

安倍家の生ゴミのバケツの蓋

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香港で178万人の市民が検疫を受けたたことで、この検疫のため来港した従事者に対して「抗疫英雄」と大公報。中共の辞書を開けば

えいゆう【英雄】党政府の指針の通りに命を投げ打って行動し犠牲となること。

とある。 蘋果日報はこの全民検疫につき178万人のうち32人が陽性で結果的に感染者1人あたり費用はHK$4,023万(5.45億円)と揶揄。明報は香港での倒産潮と中共に身柄拘束されたまゝの台湾密航者につき家族への政治的不安。


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水戸市知的障害者就労支援施設「みのり」のパンはお世辞抜きで美味い。

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蹴球辞め「自分探し」の旅に出た中田英壽さまはいつの間にか日本の食や伝統工芸などの伝道師に。雑誌『pen』でその特集を読んだが日本の食と農業のデータのまとめ方とグラフィックの出し方がじつに見やすく美しいものであつた。 


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アタシは日本酒が好きだが日本酒の出荷量シェアがこんなに小さいとは。酒種別で6%でしかないのだ。日本酒の出荷量は1970年代の3分の1である。平成の初めに1兆円だつた出荷金額が4.5千億円では、もはや零細産業。それゆゑ酒造業者は活路を海外に見出さうとするのも当然。

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日本酒の輸出で輸出金額では米国が首位といふのも意外な感じで中国と香港が続き韓台。日本酒の輸出量と輸出金額が相似しない理由は単価の違ひ。香港への輸出量は第5位だが輸出金額では第3位で輸出金額でのシェアも16.8%となる。
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日本酒の平均単価からは「付加価値の高い酒がどこで好まれてゐるか」はまさにバブル的な高級酒の消費でマカオがダントツ1位で香港、新加坡と続く。さもありなむな話。

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ツマラナイ晋三から管某への政権禅譲。茨城では静六の倅が官房長官?といふ噂(期待か)もあつたが、それもなく「親父ほどの人物ぢゃない」は確か。で菅某が官房長官にした加藤勝信って誰?と思つたら、あのニヤ顔の厚労相かよ。何うであれツマラナイ政権交代田中真紀子の解説くらゐしか可笑しくない。

石破さんは「納豆餅」ね。アメリカ人の知り合いの夫婦が正月にうちに来たことがあって、お餅をふるまったら「いつ飲み込むんだ。かみ切れない」と。それに納豆をからめたら、もったいぶった食べ物だけどよけいべちゃべちゃして、いつまで経っても飲み込めない。
岸田さんは初当選同期で仲はいいんだけど「冷凍になった透明人間」かな。固まっちゃっていて、それでも自然解凍したら水がでれでれと出てきてふつうは生臭くなるんだけど溶けても何もない透明人間。調理してもおいしくない。石破さんよりも背骨を感じない。
菅さんは暗い。生ゴミを詰め込んだバケツのふた。その取っ手ですね。
だれにしたって料理の乗ってないお皿のようなもので、そんなの出されても魅力がない。たたかれても主張をバン!と言って国民に料理を出さなきゃだめ。政治ってもっと明るく光り輝いて期待を持たせるものでしょ。でもみんな熱が、エネルギーがない。(略)
歴代最長になった安倍政権が終わったら、やるべきは検証、分析をして改善することなのに官房長官でずっと臭いものにふたをしてきた菅さんが次の首相になって、できるわけがないでしょう。役所の縦割りの打破とおっしゃってますが理念がないだけに安倍政権よりも一層人事で官僚を締め上げる、もっと暗―い強権政治になりますよ。(略)
枝野さんにはかつて国会で席がそばの時、頭はいいけど売れない弁護士みたいな顔(本人は実際に弁護士)をいつもしているから、あれでは親しまれないと思って「何で仏頂面なの」と聞いたら「顔はもう変えようがないんで」と。でも2006年に彼に双子ができた時「やっと生まれました」と破顔一笑を見せたので「その顔よ。テレビでしてごらんなさい」と言いました。

(晋三辞任)宮台真司「見たいものだけ見る政治」支えた国民意識:朝日新聞

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本当は経済的に苦しいのに、自意識のレベルでそうではないことにする。「見たいものだけを見る」に近い認知的な整合化です。実際、若い人たちから深く話を聞くと孤独や家族の不和などの様々な「痛み」を告白し始めます。でも同時に必ず「『自分のせい』と責められてしまうのが不安だから、周囲には言えない」と言うのです。
格差や分断による「痛み」は他人と共有して初めて政治的な討議の課題になるのに、その手前で自意識の問題として回収されてしまう。若年層の政治的関心が低いのも自分が置かれた状況の真実に向き合うのがつらいからです。そんな「自意識による粉飾=ポスト真実」が安倍政権を支えてきたと言えます。
自意識に支配された政治と社会という構造は実は日本の戦後政治そのものに由来します。例えば安全保障。右は「米国の機嫌を損ねない範囲の愛国」で、左は「米国の核の傘の下での護憲平和」。左右対立と言っても米国依存は同じですが「見ない」。安倍氏はトランプ氏と仲良くして「戦後レジームの脱却」を言い続けましたが安倍氏の存在が戦後レジームそのものでした。こうした自意識が粉砕されないと構造は変わりません。