富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

業種:キャバクラ


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国安法制定、立法会選挙1年延期と香港にやりたい放題の中共だが今度は香港での武肺感染拡大理由に感染医療対応の検疫専門部隊を香港に派遣ださう。香港が感染蔓延で本当に機能不全で北京中央にSOSでならまだしも押し売りもいいところ。その上お仕着せがましく恩を売るのだらう。蘋果日報はそれをDNAまで中共に「送中か」と嘆いてみせるが、その記事は2面扱ひで1面トップは米国籍の香港民主派市民が米国で香港民主化につき遊説でも中共はこれを国安法に触れるとして国際手配か、と。

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茨城県水戸市は水戸でクラスターのキャバクラにつき店舗名公開に踏み切つて(7月29日)「東京の奥座敷」の水府は夕方になると駅の改札口で客待ちの「キャッチ」の兄さん方が目立つが、これもその日からさすがに退散。それにしても水戸市の広報で、これにつき業種を「キャバクラ」としたのには驚いた。キャバクラとは今ではあゝいふ業態だが(としつゝ行つたことないので実は知らない)本来は

きゃばくら(キヤバクラ)《(和)cabaret(仏)+clubから》風俗営業の一種。キャバレーのような時間制の料金体系でクラブのような高級感を目指す1980年代に登場した業態。法的には「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」第2条の定める風俗営業のうち「接待飲食等営業」に分類される1号又は2号で都道府県公安委員会の許可を受けて営業する。

なんださうで、市役所の広報なら業種は「接待飲食等営業」とすべきなのか。キャバクラはすでに社会的に認知されてゐるといふことなのだらう。

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夜中に目が覚めると居間がやたらと明るいのは南空に見事な月の明かりだつた(農暦六月十三日)。梅雨が明け一気に夏になつた。水府は幸はひに浜風が心地よく気温も他に比べると数度は低いのがありがたい。大相撲千穐楽テレヴィで見てゐたら「表彰式に先立ち国歌斉唱です」で「新型コロナウイルス感染予防のため心の中でご唱和ください」。吹奏なら吹奏でよいと思ふが国歌なる〈君が代〉は民草が歌ふことが必須であるらしい。よつて感染防止でも「心の中で」と。欺瞞なり。NHKラヂオのニュースでは「目が不自由で子どもの頃から各地をまわり三味線の演奏を聞かせる……」と何だかまどろこおしい言ひ回しだと思つたら瞽女(ごぜ)のことであつた。小林ハル刀自(1900〜2005)に関して。母は藤間紫瞽女を演じる芝居(辻村ジュサブロー演出)がどれだけ凄いものだつたかと思ひ出した。

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Chuaigh mé go dtí an teach tábhairne le mo mháthair, d’ól mé Guinness, bhí stobhach Éireannach agus pie Shepherds agam.

夏になると本を読まうと思ふのは子どもの頃からのことだが実際にどれだけ読めるかは別として読みたくなるのだけは変はらない。昨日、本屋で太宰の『人間失格』を立ち読みしてゐてほとんど最後まで読んでしまつたので、それは書店に失礼な話で『人間失格』は308円だから買つて某パブで早酒で読み終へてバーテンダーのM君とさういへば、この小説の話をしばらく前にしてゐたことを思ひ出して(だから今日、書店で手にとつてゐたのだらう)この本を差し上げた。もう一冊はモームの『月と六ペンス』。高校生の時に読んで後に原書でも読んでゐるが、これは新訳なのだといふ。

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翻訳にも賞味期限といふものがあるのはサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』をいつだか読み返してゐて野崎孝訳(1964年)ではホールデン少年のセリフに今なら「あいつ」だらうが「奴さん」といふのがあつたときに「なるほど」と思つたが柴田元幸先生が朝日新聞で『ガリバー旅行記』も改めて訳してゐるのを読むと確かに面白い。