生長於戰亂世代 奔波於四房三妾 賭國呼風喚雨 縱橫港澳政商。香港の関心の全てが国安法に集まつてゐるさなかマカオカジノ王のスタンレー＝ホー（何鴻燊）博士逝去の訃報。享年九十八。もう老化で十年以上も養和病院の最高級病房に籠られたまゝだつたが（この10年余の入院費はHK$2億（28億円）だとか）まさに「巨星落つ」。香港代表する富豪名家の出だが雖然出身名門何東家族，但少年時代的何鴻燊，父親炒股破產逃亡，淪落成窮家子弟的他靠自己努力考取獎學金升學。他中學就讀皇仁書院，其後升讀港大。
この方の半生であまり大きく語られぬのが先の大戦中に中立国であつたポルトガルの海外領たるマカオでの物資調達業。それが戦火絶へぬ大陸や日本軍占領下にある香港への生活物資供給であれば善意の物語だが重要な取引先が香港占領する日本軍であつた事実。そのため若きスタンレーは日本語も堪能だつたが戦後この漢奸と非難されてもおかしくない過去は語るも憚られスタンレー自身、日本との取引きでも表立つて日本語を話すことはなかつたといふ。中共も殊にマカオ統治につき裏社会まで睨みのきくスタンレーの協力が必要で双方良好な関係維持したが海外に流出してゐる十二生肖獣首銅像（アロー戦争での仏英連合軍により破壊された北京・円明園から、その後、混乱のなか施設から切断され海外に流出した国宝級の銅製の動物首像）買収して中国に戻すなど国家貢献も大。 さすが陋巷の家族に比べ個性あふれる何家の人々。何人もが養和病院に揃ひスタンレーの訃報をメディア前に発表。
日本での疫禍は当初のクラスター掌握での防疫と社区感染防止といふ狙ひも叶はず経路不明の社区感染が東京など広まつたものゝ何ら強硬な措置もないま４月中旬をピークに感染者数は減少し、これで本当に収束に向かふのか。今後、第二、第三の感染のヤマがあるかも知れないが、一先ず第一波が本当にこれほど「見事に」疫末を迎へることも不思議。
『星の王子さま』の蛇は象を頭から呑みこんだので象の尻尾のところに蛇の頭があります。つまりまた何か大きな動物を呑みこむことができるのです。
水戸の花街であつた鳥見町界隈で昔の旅館がひっそりと建物残してゐる。
ヤクルトミルミルは小売りしてゐますがヤクルトミルミルＳは益力多女士からしか買へない。
畏友の茶人・久ヶ原Ｔ君が京は二条駿河屋の卯の花巻を送つてくれた。
その久ヶ原Ｔ君が呟板に書いてゐたこと。 常に厚化粧と振袖で独唱会の舞台に立つた三浦環の貴重な演唱映像。彼女の歌唱が日本舞踊の「構ヘ」と「振リ」に基づいた「クドキ」であることがよく分かる、とＴ君。NHK朝ドラ〈エール〉で柴咲コウが三浦ならぬ双浦環役演じてゐるがＴ君曰くこれは「渡辺直美に大振袖くらい着せないと」山田耕筰（上野での三浦の教へ子）すら頭上がらなかつた一代の女傑の「圧」は出ないだらう。
