香港のDSE試験で「通試科」の試験問題が政治化、偏向と大公報が叱るのは設問に香港メディアの公信力に関する世論調査を元にした設問あり当然その調査で左派紙への信頼度が甚だしく低いため。司法では反送中案審議（昨年、将軍澳レノンウォール守つてゐた抗議派の女性が狂徒に襲はれ重傷負つた事件）で郭といふ裁判官が抗議活動を「不折不扣的恐怖活動」と認識示し偏向と蘋果日報。
香港で全く慣れてゐなかつたゴミ分別が六ッかしい。可燃、不燃と資源ゴミに分けるくらゐなら良いのだが資源物でも紙類は新聞紙、段ボール、その他紙類と紙パックに分けて束ねて出せといふし食品関係の資源物で所謂プラゴミもペットボトル、白色トレイとその他プラ類に分ける必要あり。資源性あるプラゴミはまとめてといふ自治体が多いやうで水戸が何故にこゝまでやるのか……今月１日に中核市になつての方針で「やりすぎ」感あり。この分別でゴミ収集も職員が透明、半透明のゴミ袋を目視で中身チェックして違反があるとゴミ袋に注意書き貼つてゴミ袋置いていくまでやつてゐる。それでゴミ収集時間の遅れに遅れ燃えるゴミの日などカラスがゴミを荒らす、荒らす。いちばん不思議なのは納豆容器は明らかに白色トレイだが、それに混ぜず「その他」にといふ指示。これが何故かわからなかつたが物知りの知己から納豆容器はどんなに洗浄しても納豆菌が残りリサイクルの妨げになるので「他の白色トレイと一緒にしないでほしい」のだといふ。それなら水戸市のゴミ分別案内も、こゝまで詳しいなら一言補記あつてもよいかも。
木村屋本店の和菓子は今日は〈牡丹〉で一服。
白牡丹といふといへども紅ほのか - 虚子
さて、この緑葉は要不要……風流人たる久ヶ原Ｔ君から菓子について聞く。このケミカルな着色の緑は折角の春らしい牡丹の淡い色合ひを毀すやうに思へ取り除いてみるとずっと良い感じ。Ｔ君曰く一般家庭の来客やお三時になら緑葉添へた「具体性を残した半抽象」でも楽しめるところ「その奥」といふものありとなると黄色い花芯も要るか何か、花弁３枚だけ組む意匠まで想像はふくらむところ。
TSベーカリー昔からの菓子パンが美味い。入船堂の煎餅。入船堂は昭和10年に東京赤坂の一ツ木に開業で空襲で焼け出され茨城の那珂湊に疎開して水戸で煎餅や再開したのだといふ。水戸の〈吉原殿中〉は水戸藩で斉昭公のころ奥女中・吉原が残つた米粒を乾燥させ焼き黄粉塗して作つたのが始まりとされ水戸の菓子屋組合が昭和38年に商標登録し組合加盟の菓子屋だけが吉原殿中の名前を使ふところ。その中でも吉田屋のものは少量生産で人気で注文せぬと入手できぬといふ。それをいたゞいた。
