富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

自宅待機要請6日目

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(晋三会見より一部抜粋)今、私たちが最も恐れるべきは恐怖それ自体だ。SNSで広がったデマによって森友や桜を見る会が世論で疑惑となったことは記憶に新しい。SNSは本来、人と人の絆を深め社会の連帯を生み出すツールであり、社会不安を軽減する大きな力を持っていると信じる。しかし、ただ恐怖にかられ、拡散された誤った情報に基づいてパニックを起こしてしまうと、反安倍ウイルスそれ自体のリスクを超える甚大な被害を私たち安倍家、岸家、内閣そして党にもたらしかねない。
10数年前、私たちは民主党政権の悪夢を経験した。つらく困難な日々の中で私に希望をもたらしたもの。それは人と人の絆、日本中から寄せられた助け合いの心だった。今また私たちは、大きな困難に直面している。しかし、私たちはみんなで力を合わせれば再び希望を持って前に進んで行くことができる。反安倍勢力、野党との戦いに打ち勝ち、この緊急事態という試練も必ずや乗り越えることができる。そう確信している。

経緯はよくわからないがKLに滞在中のGACKT氏が日本の防疫状況に警告をコメントしてゐたがその通りだらう。海外から見ると、この緩さが理解できない。何につけ中途半端で曖昧。だが、それについて蘋果日報の記事に面白い見方があつた。

日式緊急狀態欠缺強制力,是因為日本戰時濫用緊急權力侵犯人權,戰後和平憲法給人權較大保障,執政自民黨之前主張修憲加入加強緊急權力的條文,亦受很大非議。

日本の緊急事態対策で強制力に欠けるのは日本には戦時中に緊急時の強権濫用で人権を侵犯し戦後は平和憲法で人権がかなり厚く保障され政権与党たる自民党もかつて緊急権の条項を憲法に加える改正を主張したが大きな批判を浴びた。……それでこの強制力を伴はない防疫といふのである。護憲派はこれに甘んじるべきで改憲派は「だから現行憲法は……」で防疫の失敗も憲法の所為にするかもしれない。


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(大公報)公民党の立法会議員・タニヤ陳淑荘が政府の禁聚令に反して数十名で夜会開き宴会だつたと叱る(本人は政治グループの集会であつたと主張)。(蘋果日報)雨傘運動で警官に高所から何だか液体をかけた公民党活動家を液体かけられた7人の警官が暗がりに連れてゆき殴る蹴るの暴行働いた件、すでに7人とも実刑で服役満了で出所してゐたが判決不服として上告再審の結果、2名は証拠不十分で無罪、5名も減刑の判決に最終裁へ上告のところ昨日、最終裁がこの上告退け刑の確定。警察はこの7名に対する懲罰保留のまゝ曖昧に。当時は社会に大きな不安与へた警察暴力だつたが昨年の暴警ぶりに今となつては雨傘の当時よくもこの程度の暴力で立件で身柄拘束され休職となつたもの。雨傘当時の良識があれば昨年など何千人の警官が暴力行為で捕まつただらうか。

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自宅待機要請6日目の甘味は今日も水戸南町木村屋本店の〈織部〉。緑釉の見立てだが「とらや」の織部饅に比べると素朴でござゐます。お昼はこの水府で大正15年創業、木村屋パン店のコロッケパン(190円)。これもまたなんて美味しいのかしら。
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疫禍蟄居の身で毎日、食べることと飲むこと以外何も楽しみもない。その小原庄助さんライフで唯一の不満が「菊正宗がないっ!」こと。

*以下、食料品など生活必需品購入のための外出です(酒がそれに該当するかはこゝでは不問)。自宅待機期間中で成田の検疫官の指示通り公共交通機関は利用してゐませんのであしからず。

ショッピングセンターやビックカメラの酒売り場には吟醸だか地元の酒ばかりならび菊正宗が見当たらない。或る酒屋に尋ねたら「うちは吟醸酒とか純米酒本醸造しか置いてないんだよね、清酒はない」と(しかも水戸に少なくない商売屋の分際で威張った態度)。ちょっと待て。菊正宗も本醸造あるんですが。それに吟醸も純米も本醸造も全て「清酒」。正確に言ふなら「うちは普通酒はない」とすべき(それでも随分と上から目線だが)。酒専門の大型店でやつとキクマサを入手。そしてサントリー角瓶が普通サイズから業務用5Lまでずらりと並んでヰるのは壮観。思わずうっとり。

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それにしても日本のテレビって何で朝から晩まで疫禍ニュースで何度も/\同じようなネタを繰り返してばかりゐるの? ネットカフェの閉鎖でネット難民は路上彷徨ふことに?とか、それは事実だがそれを朝から晩まで繰りかえしてゐても……。ざっくりネット難民やホームレスの皆さんに対して何ういふ支援をするかの問題で疫禍以前の話。感染者以外の罹患者が病院を訪れず医者がネット診断するデモやつてみせ「これはとてもありがたいですね、先生に笑顔で「大丈夫です」と言っていただいて処方箋も郵送してもらえるのはいいですね」と小学校低学年の「せいかつか」の授業の如し。