駿洋邨は隔離拠点となるてゐる団地だが漢方薬服す感染者に対して当局が漢方薬の持ち込み禁止と大公報。香港市役所高官の邱騰華に対してRTHKの記者が台湾のWHO資格について尋ね邱騰華がRTHKの質問遮つたと蘋果日報。香港市役所の小役人にこんな質問で詰る必要もなく香港の公共放送がそれをすることは自ら首を締めるやうなもの。香港は今晩から酒場も営業停止。真剣にこれくらゐの疫禍になるとドクター中松の発案が何だかとても神妙に聞こえてくる……アベノマスクのやうなおちゃらけに比べて。
昨日は西風が強く成田では飛行機が上空での時間調整もなく太平洋からすんなりと着陸だつたが折からの向かひ風で主翼のエンジンを地面に擦るのではないかと思ふほど左右に揺れてゐて水戸も夜になつても季節風なのか強かつたが今日まで櫻が見事に残つてゐた。櫻川沿ひの櫻もまだ見事で桜吹雪も見事だといふ。
日本に戻つて何が楽しみかといへば先ずサッポロビールの赤星が飲めること。だが赤星は普通に市販もしてをらず扱ふ酒屋も限られコンビニやビックカメラにはなく瓶ビールだけで缶がなく瓶も大瓶と中瓶だけ。全国でも赤星が飲める飲食店は赤星が飲めるお店一覧 – 赤星★探偵団 なんてリストがあるほど。普通に昔ながらのラガービールの味がアタシは好き。それで今回の14日間の待機ミッションのため赤星を仕入れておいたのだ。ビールケースで届くってのも良いね。これに新潟の浪花屋のサラピーナがあれば、もう他に何も要らない。
快晴で気温も摂氏20度まで上がり暖かい。遠くに筑波の紫峰を眺め日が西に傾くと千波湖が美しい。
日本に戻つてもう一つの楽しみはヰルキンソンソーダで角ハイを飲むこと。角瓶も香港に比べたら本当に安い（といふか当たり前の価格）。新聞配達が届けてくれるさうな「なめらかとうふ」も美味い。日本は美味いものが澤山あつて、しかも安いのがたまらない。
さぁこれから自宅待機「要請」の日々を何う過ごすか……アル中にならなければいゝのだが。
昨日書き忘れたこと２つ。１つ目は機内で見た〈男はつらいよ〉の〈お帰りとらさん〉で浅丘ルリ子演じるリリーと泉（後藤久美子）の母・礼子（夏木マリ）の二人にぷかぷかとタバコを吸わせてゐたこと。今はどんなドラマでもタバコが禁忌されるなか大したもの。２つ目は成田空港で預け荷物のターンテーブルでのこと。可愛いビーグルの麻薬犬がアタシの隣の女性客のところでやたらに吠えて、さうすると何処からともなく制服姿の取締官が数名現れ問答無用に「はい、荷物を開けて」。その女性は「いつたい何が……」と呆然と荷物開けて見せると中にゆで卵２つ。え……ゆで卵？である。昭和の遠足じゃないんだからフライトでゆで卵持参で来るかよ、で係官が「タマゴはダメなんです」に「生はダメだとは思つたのですが茹でたから」と。いずれにせよゆで卵であり禁制品を持ち込んでしまつたので別室に連れてゆかれる。だが卵にも麻薬を忍ばせるやうな手口もあるやうで疑はれるのだらう。
