大公報は良識ある医療従事者の意見広告を一面に掲載。蘋果日報は武汉肺炎の元凶は武汉の件の海鮮市場に近い武汉市疾病予防控制中心での蝙蝠用ゐた生体実験で具体的に研究者の名前まで挙げて報道。広東省の生物学者が最近の論文で発表ださうだが中共でこんな発表など勝手にしようものなら何れだけの厳刑か。
香港では旧正月後の「しゃぶしゃぶ家族」や青衣団地の下水道感染のあとは散発的に日に１人とか２人の感染が出る程度である程度疫禍は沈静化。それでも今夜24時より港珠澳大橋の通行料免除措置といふので全面「封関」せぬどころか車両通行増やすやうな措置とは？と思つたが中央政府の交通運輸部が国務院同意受け全国の有料道路を免費にする措置で中共管轄の港珠澳大橋もこれに倣ひ。各地の防疫ができてゐる、外部からの入城者の検疫徹底で、あくまで物流貨物運輸への改善措置なのだといふ。そして横浜に停泊中のダイプリ号と日本の防疫状況に関するとてもシビアな記事。日本の新聞は１面そして次頁や社会面などに記事分散させるのに対して香港の紙面は１頁に関係記事を緻密にまとめるので状況把握が一目瞭然。活字も日本のやうに「老眼に優しい」なんてバカに大きな活字など使はない（あんなことしてゐるのは世界中で日本だけ）。
ダイプリ号検疫では今日やつと289人の検査結果わかり70人の感染新たに確認だといふ。こちらの報道ではこのクルーズ船は「小武汉」と呼ばれてゐる。乗員3,700人余りの内のべ1,219人の検査終わり29.1％にあたる355人の感染確認。内38人は発熱や咳などの症状がないといふのだから19日に感染確認できない乗客は下船だといふがウイルスチェック必須。これについて晋三は今日の対策会議で「先手先手で更なる対策を前例にとらわれてることなく進めてまいります」と宣ひ耳を疑ふ。先手先手どころか「後手後手で前例やマニュアルに捉はれた対策」が今回の二次感染の疫禍招いてゐるといふのに。ウイルス感染対策の専門家会議は今日が初会合。全てが海外で「マジかよ？」と驚き報道されてゐる。
（香港）政府消息人士表示，目標是周三至周四安排共兩班航班，最理想是周三接回所有港人，但正面對多項困難，包括日本政府資訊混亂，如乘客如何分批接受測試落船等程序，港府未完全掌握；日本的病毒快速測試試劑亦不夠；另尋找旅遊巴和司機接載乘客到機場亦有困難。（17日の明報）
日本といへば大地震の際の落ち着いた避難や良好な衛生維持など称賛されるが今回は日本政府の情報も混乱してをり香港政府が200名の乗船者救出のため出すチャーター機もまだアレンジがきちんとできてゐないといふ。それに対して米国は宗主国として優先的に自国民救出してみせたが昨日のこの移送には自衛隊が横浜の港から羽田空港まで米国籍乗客のフォローに従事だとか。まさに日米の地位の事実を思はされる。
家人と北角まで出かけるのに街場での感染恐れ一旦、裏山に上り山道を歩き北角方面に。ふだんより山歩きの市民多し。たまにはマスクを取りたいだらう。寶馬山から半中山に出て地図で点線の山道下ると北角市街の崗上にお宮マークあり、そこを目指したが点線の径路に入ると斜面に下り坂も見当たらず。鬱蒼とした林のこのあたりもかつては避難民のバラックあつた構造跡点在。公道に戻り百福花園を抜けて目的地へ。先週日曜も散策したエリア。急坂に見事にへばりつくやうに戦後モダニズムの建物が並ぶ。
その一角から「え、ここを入れるの？」と上がると崇珠佛社といふ寺所が崖の上にあり。閉門で中は窺へず。
そこから市街に下りれば坂上にそんなワンダーランドあることなど想像もつかぬ喧騒。本当に香港の街歩きは奥が深い。
北角で昨年は勇武派の打毀しに遭つた中資の小売安売店の街頭に向いた陳列棚にLIONの
キレイキレイ薬用泡ハンドソープ あり。自宅ではハンドソープ切れてをり石鹸があるから用は足りるのだが手を洗ふのは液体石鹸に慣れてしまつて。HK$43（608円）に時節柄、衛生関連商品は高値？と思つたが日本でも500mlは726円で香港の方が安かつた。ありがたいので２本入手。何だか戦時中、終戦後の物資難を思ひ返す。北西からの強い季節風で寒いなか北角で知り合ひの猫を愛で強風のなか鰂魚涌の太古坊まで歩き白耳義酒場でレフ麦酒飲む。ハッピーアワーだとHK$35なのだがHHは平日だけださうでHK$70で二人で二杯だからHK$154もとられてしまつた。
自宅も還る途中、太古城を抜けるとHotel Eastの前に蘋果日報やCable TV、ViuTVなどマスコミの車が何台も停つてゐて「出たな」と思つたら後でニュース見ると「太古城陥落」（漢語はいつもすぐに劇の一幕の題目の如し）。
▼「槇原容疑者、今の自宅にも危険ドラッグか？同居男性聴取」と朝日新聞 https://t.co/oBo1fvVYZs ゲイのカップルがラッシュ使つてたくらゐで大騒ぎするべからず。
