武肺疫禍に习王中南海を出で城中にて人民激励し「坚决打赢疫情防控的人民战争总体战阻击战！」「抢救患者和研究病源的无私为人民服务的崇高理想！」と宣はれる。
習近平主席充滿自信，認為「戰『疫』必勝」，此「疫」指的當然是發源於武漢因此俗稱「武肺」的「新型冠狀毒肺炎」，新華社在總題《習近平講述故事》的文宣指出：「在這場攻堅戰、阻擊戰、總體戰中，數十萬『白衣戰士』面對着怎樣的挑戰？全國人民又締造了哪些難以想像的奇蹟？子夜終將盡，春日終到來……。」革命樂觀精神，躍然紙上！（略）根據醫學的看法，疫情離高峰期仍有一段距離，此時要市場如常活動，整體社會恐怕要付出沉重代價。然而，充滿多種自信的領導層，仍以為有辦法全殲病毒、克服困難。悲劇可能因此而生。（林行止）
林行止（本日の信報）曰く中国経済は輸出主導から国内消費に重点が転換。第三次産業がGDPに占める割合はSARS時の42％から54％に増え第三次産業が経済成長に占める割合も39％から59％に。就労人口のうち第三次産業は46.3％である。今週から旧正月連休延長明けはしたが第三次産業は疫禍深刻にて小売業閉業や観光産業の不振で経済に与へる影響大。加へて第二次産業は製造拠点の国外移転の影響もあり。香港に目を転じれば今から９月の立法会選挙も延期といふ話も聞こえるが林郑市長ではこの難局の打開は困難と誰もが思ふところ。林郑辞任が先決だらうと。御意。袁彌昌先生（香港大学政治與公共行政学系名誉講師）は明報（本日）で、SARSの時は内地の経済成長に勢ひあり香港疫禍に中央政府はCEPAの経済優遇や大陸居民香港旅行制限緩和（自由行）等の香港経済復興策が功を奏したが今回は国内疫禍深刻で経済状況も課題多く「中央也自身難保，幾乎肯定無法出手救港」で香港は自力更生せざるを得ず、と。
現在港人恍如渡過了紅海的摩西與以色列人，雖逃過了修例的沒頂之災，但面前卻是一片曠野，前路茫茫，不知何去何從。
しかし敢へて前向きにこの状況見れば目下「北京已自顧不暇，林鄭政府基本上已威信破產，香港不能長久依賴內地客與中國經濟已成定局」といふ三点あり「香港擺脫北京掣肘」で小政府大市場により起死回生可能ではないか、と。この龐大なる機遇と風険（リスク）の中もはや逃亡犯条例改正反対ではない！〈香港運動〉を提唱。それは香港独自のアイデンティティであり価値観。「五大訴求」の実現か「支爆*1」来臨を待つでなく香港人が自主的に香港のconstitutionalなものを探究し実現してゆき「榮光重歸香港」を……と。それほど容易いものではないし、この言葉の明るさに〈近代の超克〉的な響きなくもなし。だがかうした意欲的な思考も、この憂鬱の鬱積する疫禍の日々では一理ありかもしれぬところ。
天下の人民日報が习王市中激励を１面トップで伝へる紙面の横に「長康邨疑糞渠播毒」なんて汚い記事（蘋果日報）並べては甚だ失礼だが下水道管のことを汚水も流れる場合に「糞渠」と呼ぶのだから仕方がない。青衣の長康邨で起きた感染は1307号室に感染者がゐて、そのヰルス菌が階下に。それで307号室が感染。トイレの糞渠はトイレから汚物流れＵ字管の先で楼上から階下への下水管につながるのだが、ここで汚水が流れやすいやうに通気管あり*2。この糞渠も通気管も安普請の高層集合住宅では洗面所内を上から下に貫通してゐる場合があり長康邨団地の建物がそれ。それでも下水管から汚水や空気の漏れがなければ良いがパイプの劣化で漏れるケースがあり（これは下水管が室外である場合も通気でヰルス拡散リスクあり）この307室がなぜ的中かといふと、この部屋は洗面所のトイレの位置が施工時と変更あり（香港では集合住宅で水回りもいぢるケースよくあり）トイレの糞渠は当然つながつてゐるが糞渠に連結する通気管は切断してしまひ、その切断面は密封すればまだマシだつたが、その閉封が甘く通気漏れあり。そこからヰルス菌が出たのだといふ。
これを尊子漫画がじつに上手く風刺。階上で中共が糞をして階下の香港まで感染と。
香港内の感染地図がどこまで必要なのか？と訝しくも思つてゐたが団地で同じ棟での下水道介した感染が出てしまふと、この地図もやはり必要なのか。
香港政府が実にレイアウトも美しい「感染最新状況」サイト開設。これはとても見やすい。かうしたデザイン力の高さは香港の特筆すべきもの。
お昼はFCCで海南鶏飯。鶏の量は多いが何だかちょっと茹でつかれしたやうな感じ。時節柄、火の通しすぎで冷凍でもしておいたものなのか。舟和の芋羊羹とあんこ玉。
横浜港停留中のダイヤモンドプリンセス号には200余名の香港客もゐて香港でもじつに詳しく報道されてゐる。新聞の紙面もかういふ（上は明報）一目瞭然のレイアウトで質の高い詳しい記事を載せることが今の日本の新聞には期待できない。蘋果日報には 日本擬全船檢疫 公主號急增65確診 港客不敢出房 とか 船上隔離恐變播毒 といふやうに日本当局のあまりに後手／＼の対応に船内感染拡大では？と苦言。
そのやうな船内感染不安のダイプリ号もあれば武汉からANAの特別チャーター便で帰国した人々は千葉勝浦のホテルに隔離され経過観察。それを励まさうと地元住民ら数千本の竹灯籠に火を灯し砂浜にはプロジェクターで「あと少しです。がんばれ」「また、勝浦で会いませう」と激励の言葉を投影の由。具体的な防疫対策などは後手で、かうした「励ましあひ」や「絆」はじつに心つかひ……がまさに日本。
アカデミー賞「日本文化が嫌に」メーキャップ賞のカズ・ヒロさん：朝日新聞
この方が記者会見で「日本の経験が受賞に生きたか」といふ質問に（英語で）「かういふのは申し訳ないのだが私は日本を去って米国人になった」「（日本の）文化が嫌になつてしまつたし（日本で）夢を叶へるのが難しいからだ。それで（今は）ここに住んでゐる。ごめんなさい」と答へたことが日本では不愉快に話題となつてゐる。一昨年のヰンストン＝チャーチルの映画のメークアップがこの人か。昨年春には米国籍取得し日本国籍は放棄。この人にそも／＼「日本の経験が受賞に生きたか」なんて、その質問が「あー、もうこれだから！」だらう。個人の技量で賞をとつただけのことに「日本」出されるのが嫌なのだ。何でも国土がベースに。これについてナカジマツネヒサさんといふ米国人が呟やかれてゐた。
世界中の一定数の人々にとって「国籍」は選んだり掴み取ったり、また捨てる対象であるんですよ。つまり個人がある国と意識的且つ能動的に関係を構築する、と言う事です。この感覚は国籍を受動的に捉える事が多い日本人には理解され難いでしょうね。
国籍とか居住権なんて海を超へて縦横無尽の香港人と暮らしてゐると、これはまさに同感。よくもわるくも〈日本〉に縛られてゐる人とは対極にある。
