富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

暫不招待大陸旅客


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昨日から「従大陸来港的旅客14日隔離」始まり強制的に検疫対象となつたのは昨日午後4時までで161人。それでもこの対象の老夫婦がマスコミに追跡されてみれば路線バスに乗り自宅にも戻らず買い物して外食して……とザル規則すでに明らさま。
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創意と知識と組織がいかに進歩しようとも寄生する形の生物への侵入に対して人類がきわめて脆弱な存在であるという事実は覆い隠せるものではない。感染症は人類の歴史の基本的なパラメーターであり決定要因であり続けるだろう。William Hardy McNeill(1917〜2016)『疫病と世界史』(佐々木昭夫訳、中公文庫)

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意固地にマスク着用せぬ林郑に攬炒(死なばもろとも)的な覚悟?といふより開き直りを感じる。辞職も赦されず。疫禍の最中に口岸訪れ、この笑顔は常人にはあり得ない。


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家人と武肺感染を避け(嘘)裏山を越へ北角に。寶馬山から北角に降る急な階段に足が竦む。本当に怖い。恐る/\降りていつたら山側で草むらからごそ/\といふ音がして何かと思へば野猪が何だか餌を漁つてゐる。香港島で野猪は珍しくないが身体も大きく、こゝで向かつてこられたら階段で怪我しさうで怖い/\。 


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遅い昼飯で北角・書局街の路地にある青蔵牛肉麺へ。「当面、大陸客お断り」といふお知らせ。これでは「犬と支那人入るべからず」の民族差別のやうだが「防疫のため」と。店名は青蔵、つまりこれは青海省西蔵のことで、もろ大陸なのだが。店内には香港加油の張り紙もあり。この食肆は黄色系らしい。


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歐陽英傑医師の診療所には「封関救港」と大きく張り紙あり北角渣華道街市の人気店・東寶小館は疫禍で15日まで臨時休業らしい。

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今日は疫禍で感染者らの隔離施設を臨時で設けるといはれた西貢などで抗議活動あり。西貢では映像で見るかぎり全く抵抗もしてゐない青年を呆警が警棒で連打。この青年たちに襲ひかゝるときの呆警たちのへっぴり腰見るにつけ、かういふ勇気もない連中に武器を与へると武器に頼り、その威力もわからぬまゝ相手襲ふので、これぞまさに「基地外に刃物」で怖いものがある。

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警棒なんて一打で相手の急所を外して叩き倒すくらいのもの。さういふ基本的なこともわからない臆病者がかういふ前線にゐることが香港警察の危険なところ。

香港で足止めのクルーズ船に下船許可 乗員のウイルス検査後:AFPBB News

香港のワードリ号では乗員全員にウイルスチェックのあと来週火曜(11日)にも下船といはれてゐたが、これが大幅前倒しで本夕「感染がない」と全員下船。いつたい何ういふチェックしたのかも不明だが感染が本当にないのなら好き事。それに比べ横浜のダイプリ号は船内の状況聞けば聞くほどぞっとするやうな地獄絵図。ウイルスの感染防ぐため船内空調どころか洗濯機を使つての洗濯すら許可されず。これではむしろ感染が広がるのではないかと思ふが、あれはまだ入境前の外海航路船で国内ではないらしい。それで薬や生活必需品の運び込みまで通関など面倒に。ダイプリ号に保菌者がゐて感染があつたのが一次被害だとしたら、これを停留させたまゝ疫病船にしてゐるのはまさに日本の政府や役所による深刻な二次被害だらう。これが一次被害を超へると「Youは何しに日本へ?」とか東京五輪なんて「怖い」になつてしまふだらう。