いみじくもこのブログは香港の平和のバロメーターである。香港が平和になるとこのブログのヒット数は少なくなる。
朝イチでトランプが香港人権・民主主義法案にクロスのペンで署名といふニュース。
“I signed these bills out of respect for President Xi, China and the people of Hong Kong,” Mr. Trump said in a statement on Wednesday. “They are being enacted in the hope that leaders and representatives of China and Hong Kong will be able to amicably settle their differences leading to long-term peace and prosperity for all.”
上院でもこの法案可決されたが中共との貿易「戦争」もありカードとしてさう易々と署名しないのではないかといふ気もしたが与党共和党も賛成では次の大統領選もあり議会の動きは無視できぬところ香港の「親米」反体制勢力にとつてはThanksgivingの前にこれでトランプに感謝か。
昼にFCCにてCY梁のランチトークあり拝聴に末席を汚す。CY梁といへばFCCが昨年、香港民族党の召集人・陳浩天招きランチトーク開催についてFCCがさうした国家転覆企図する連中に加担するのであれば香港政府は政府がFCCに貸与してゐる歴史建造物指定の建物を取り上げるべきとまで主張（この陳浩天トークの責任者であつたFT記者は就労ビザを香港政府が更新認めず駆逐）。これに対してFCCは取材の自由に対する干渉と強烈に反発したが、その相手であるCY梁を今日これに呼ぶのも呼ばれるのも大したもの。開会にあたりFCCの代表が「FCCの飲食部門はすでに今年の売り上げ目標達成しており、だからMr CYをゲストに招いたわけではない」つまり「FCCで不人気のCYをゲストスピーカーに呼ぶことにFCC会員の反発＝利用減少が売り上げ達成でもう怖くないからCY呼べたのではない」といふ痛烈な皮肉。それでもさう言つて参加者の笑ひ誘つた上で（CYは当然、笑つてゐなかつたが）今日はCYの主張の意向尊重するやうにと念押し。大したもの。
全國政協副主席梁振英回應美國總統特朗普簽署《香港人權與民主法案》時表示，不認為早前投票支持法案的美國國會議員，完全及正確理解香港情況。
梁振英在外國記者會出席活動時批評美國眾議院議長佩洛西有關中方應給予香港全面自治的言論，他說無論是美國人或是香港人推動有關法案，都不認為他們有香港利益的意識。
另外，梁振英評論區議會選舉結果，表示不感到驚訝，今次選民以政治取向，而非地區事務為投票決定，而單議席單票制造成建制派大幅流失議席。他又說，從總得票比例來看，民主派少於六成，建制派多於四成，認為情況比3年前的立法會選舉好。
梁振英說現時知道區議會選舉結果，但未知道後果，希望民主派不要不自量力。
CYの彼の立場と考え方らしい話を拝聴して思つたが小役人の林鄭に比べるとさすが党人肌の政治家で彼なりの香港が中国との関係を何う維持するのかといふ〈軸〉あり。
晩に食べたのは鹵水鵝飯。 鹵水にすると脂が抜けて実にさっぱりで美味。
今晩は中環でトランプの香港法案署名祝賀の非合法市民集会あり。米国旗が高々と振られる。これから情勢はいつたい何うなつてゆくのかしら。
理工大学騒乱の終焉近づくなか尖沙咀でも抗議集会あり。
もはや籠城者もゐないであらう警察はまだそこを厳重に包囲。彼らにとつては敵の不在、香港の沈静化は市民の暴力疑惑が警察に向くことになるのが怖い。
明報による香港市民のメディア公信力調査
＊今回の調査は逆権運動の８月実施ということに留意は必要
〈テレビ〉TVB（無線電視）最低信用なのは言はずもがな。RTHKが公共放送でありながら政府と距離を置き報道の自立貫き信頼も高いなかViu TVがTVBのお株奪ふ形で信用度トップは大したもの。
〈新聞〉SCMPと明報の連単で堅い。それに続いてゐた信報が格付落とすなか、なんと蘋果日報が前回３年前の８位から３位に！急上昇。反送中と逆権で他紙が体制に靡くなか（暴走気味の成報を除けば）唯一の反政府の立場貫徹することへの評価か。我らが大公報の信頼度は最低で文匯報がブービーなのも評価すべきこと。
〈ネットメディア〉前回３年前から登場の分野だが中道リベラルの立場新聞に高い信頼度で、その指数6.69は紙媒体の新聞のSCMP（5.89）を大きく上回りテレビのViu TVとRTHKに続くもの。テレビ２局が中立媒体のスタンスなのに対して立場新聞は反政府系リベラルであり、そのバイアスを考へれば、このスコアは格別。記事内容だけではなくブラウザやアプリでのレイアウトやセンスもかなり高水準。この立場新聞に続き香港独立媒体とHK Free Pressという非営利の（といえば立場新聞のそれに近いが）記者のボランティア的寄稿と報道による中文と英文での独立メディア。そして「いつまでも謎」の于品海が仕切る香港01がそれを追うとは。
