MTRは馬鞍山線不通除けば辛うじて動いてはゐるものゝ停車場の半数は黒蟻団狼藉で破壊されたまゝ復旧間に合はず。修理しても壊されての連続で券売機や改札機はMTRは施設破壊され修理しても壊されの連続で券売機や改札機はスペアの部品も枯渇で修理追いつかないのだそうな。券売も改札も人がやつてゐたら、こんな不便はない。東京駅も空襲で駅舎焼かれ屋根が抜け青空が見え雨のなかでも駅員が改札してゐたと百鬼園も書き残してゐる。
港島線は北角以東は動いてゐて太古の岡田屋(Aeon)も営業は通常通り。ここのセルフレジも進化してゐた。以前のものより使ひ易いが、これも停電やシステム障害、機械壊されたら動かないか。
一昨日の禁蒙面法が昨日施行され昨日の抗議活動は様子見程度だつたが今日は黒蟻団もかなり威勢も上がり騒ぎになりさう。MTRは21時には全面運行停止と決める。市街の様子を見に出かけやうと北角から路線バスで西へ。乗つた10系統は北角〜ケネディタウンを英皇道(KGV)から皇后大道を抜けて走るといふ由緒正しき経路。銅羅湾もLeigton Rdを抜けるのでSOGO前のHennessy Rdで道路占拠に遭ひはせぬが銅羅湾の手前、中央図書館前で下車して銅羅湾に歩く。SOGOに近づくにつれ黒衣、マスク姿の抗議者多く道路はいつデモ隊が溢れ通行止めになるか、の瀬戸際。マスク禁止法施行で逆に抗議でマスクする抗議者増えるとは。星加坡在住のU氏から「見っけ!」と伝言あり何かと思へば立場新聞の現場中継にアタシが映つてゐた。いつものやうにサングラスはしてゐるが口罩は趣味ぢゃないのでしてをらず。口罩してゐると非合法。丁度、銅羅湾のSOGO前で何だか人混みあり何かと思へばまだ小さな女の子が母と一緒に抗議活動参加で、その子が「五大」と叫ぶと周囲の大人たちが「訴求!」と呼応したりで和気藹々と盛り上がつてゐる。そこで少し隙間があつたので、そこでそれを眺めてゐたのだが何うやうら立場新聞のビデオカメラの前だつたやうで、それで空いていたやう。午後2時が誰だかが呼びかけた抗議活動の開始時間で後10分くらゐのところで雨が降り出す。雨降りはアタシの手帳の記録では9月5日以来1ヶ月ふり。芋を洗ふやうな人混みで皆が傘を広げ押されるやうに道路際の人たちが自動車道に溢れ道路占拠となる。
いつものやうに市民は、といつても黒シャツの若者らが圧倒的に多いデモは自然と湾仔方向へと流れる。大雨のなか様子を見つゝ湾仔まで行つてみるが、この先、MTRは中環站が開いてゐるのみで、その先はもう香港大學站。これも何時閉鎖になるかわからず。路線バスが何処まで経路変更等で対応するかもわからず。丁度、携帯電話のCSL商店から電話あり。件の携帯の契約の件(927抗議)で顧客服務の担当者から日曜に勤務で電話してくるとは殊勝。だが銅羅湾のCSL商店の奴は「数日内に別部署の担当者から確認の電話あり」と言つてゐたのに今日でもう8日目。その上その係員は「で何をサポートすれば?」とてんで要件を解さぬ。親切な職員でこちらが質すまゝに今日、銅羅湾からメールがあつたので直ぐに対応した次第、メールの内容は……と読み上げてくれるが、これぢゃ埒も開かないお粗末な内容。アタシは暴徒と化しデモ隊の流れに逆行し銅羅湾CSL商店に向かふ。すでに臨時閉業してゐる商店多いなか携帯電話屋はコンビニの次くらゐに店じまひせぬやうでCSLも開いてゐて而もこんなデモで騒然とするなか客はおらず担当のC君も暇さうにしてゐる。アタシの顔を見るなり、まるで襲撃にあつたやうな驚いた表情で「来週までに会社から電話がいく」と叫び、それでコトを済まさうとするのだが「もう電話きたよ」といふと「えっ、もう?」とC君は「その上で来襲してきたとなると……」と余計に慌てる。だからさ、8日も放ったらかしにしておいて今日、全く頓珍漢なメールして……と苦言並べる。今日のところは店舗打毀し迄には至らず、ちゃんと対応せよと要求して退散。ヴィクトリア公園の方に来ると幸ひ(銅羅湾の道路占拠の影響受けぬ)大坑から筲箕灣行きの81系統といふ路線バスがあり混雑のなか太古に還る。
これまでの抗議活動であれば日暮れまでは平和な非暴力の市民デモで警察も一切動かず夕方から黒蟻団あちこちに出没し狼藉働くと警察の機動隊が対応でやつと夜中になり防暴隊出動で何人かの黒蟻団員身柄拘束だつたが本日は夕方から湾仔で警察の暴力的な制圧始まる。催涙弾で歩行中の一般市民も被害あり。留家に出向く途中の劉健威兄も人生で初めて催涙弾に目を痛めた由。
本日の黒蟻団狼藉は凄まじいものあり攻撃の対象もMTRや中共系企業ばかりか親中派とされる小売店で落書きやシャッター破損どころか店内で放火にまで暴挙は上昇。引火性の高い火の玉攻撃で路上に多い記者まで雨よけのビニール雨具に引火するほど。
警察の黒蟻団取締りも厳しくなり身柄拘束された若者のなかには11歳だとか小学生までをり。これを「大人の暴挙に先導され未だまともな判断もできない子どもが唆され」とするか子どもなりに香港の現状、将来への不安を感じたとするか、判断はわかれるところだが子ども等迄が何かしら考へないといけない状況になつてしまつたのは事実。まるで戦時中から敗戦後の混乱のやう。
今日の朝日新聞の天声人語。市民デモ行進に対して黒蟻団を「最前線」とするか何うか。全く別モノか。和理非の市民も心情的には支持する最前線とするか。
【文春】警察発砲&マスク禁止法―混迷の香港デモを指揮する“謎の組織X”が存在する?(安田峰俊)「ビラの内容やSNSへの投稿、日本語での情報発信や店舗破壊行為に至る迄さまざまな行動が慎重な検討と作戦立案の上で行われていることはほぼ間違いない」……そうだったんですか!https://t.co/xa8V81AUWE
— 富柏村 (@fookpaktsuen) October 7, 2019
▼本日は巴里のロンシャン競馬場で凱旋門賞。日本馬3頭出場で角居調教師のキセキ応援したが7着。1着はフランス馬のWaldgeistで英国馬Enableの史上初三連覇もならず。日本馬は1969年のスピードシンボリ出場から半世紀で延べ26頭が出てゐるが優勝できない。