幸运没受致命伤，依然爱香港！

農暦七月一五日。快晴猛暑。盂蘭盆会。一昨日、空港で私刑に遭つた内地漢二人。環球時報記者と公安と噂される深圳福田の青年、何れも昨日、病院から無事退院の由。内地メディアで環球時報の平頭記者は退院に際して「幸运没受致命伤，依然爱香港！」とまで宣ひ「国家的英雄」として奉られること雷鋒の如し。あなたは致命傷は負はずとも香港で心に深い傷を受けてゐる市民は多いのだが。ところで環球時報で編集長がこの平頭を香港取材の記者と認めたのに彼の旅券にあつた査証は旅遊。これ不法就労で罰金HK$50千で懲役２年。そのへんが問はれぬのも香港政府の忖度か。本職の記者ではなく諜報といふ噂流れるのは諜報が屢々偽装で記者を名乗るゆゑ（記者は伝道師と名乗る）。そして一切、その動静報道されぬのが深圳福田の徐青年。環球記者に脚光浴びさせることで公安君への関心の淡化とは余りに稚拙だが、これしか手は無し。

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彼が公安の卧底（諜報）であれば其の存在が揉み消されることは映画でよくある名もなき諜報の宿命か儚きもの。彼は、彼が本当に深圳福田公安の徐君だとすれば、彼は正確には公安の輔警（別称は協警）。公安の人員不足補ふための補充人員で各地の公安部が直接、地元で雇用。本社採用に対する地方採用、本社員に対する契約社員。公安としての身份と保障はないが仕事は一緒。中共で公安の権力は極大だが輔警は現場第一線に立たされ危険も多い上に何か失策あれば責任押し付けられ被解雇も容易といふ。徐青年が公安輔警だつたとすると何うなるのかしら。一昨晩の現場には実は徐君の他にもう一人、公安関係らしき林といふ姓の若者いたといふ証言もあり。この林君も深圳福田公安の名簿に名があつたが彼は黒蟻の追従逃れ行方知れず。さま／＼が犠牲がこの反送中のなかにあり。それが林鄭月娥といふ多少英才の一公務員の余計な仕事が災ひして、と思ふと許せず。ふと思つたが一連の抗議運動の行き先を賓禮府（行政長官公邸）にできないものかしら。

f:id:fookpaktsuen:20190815213436j:plain — この排気ダクトは次回の催涙弾に対する備えか？

実は日曜晩の警察の催涙弾で構内に化学薬品が残っておりMTRでは連日深夜その構内清掃。このダクトも構内の換気増強のためのやう。

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本日夕方から香港市役所財務部長・陳某が記者会見で反送中長期化で香港の経済低迷と現状と景気悪化で苦境にある企業・市民に支援策発表といふ。まさか法人税軽減とか市民一人あたり何千ドルの「派糖」で和諧だとか信用回復とか、まさかさういふことで反政府感情の軽減など狙はないだらうね、と思つたら、まさにそれ。政治的には危機的だが経済損失はアジア通貨危機やSARSに比べたら未だ小さいのだが。所得税等減税、電力料金HK$2K（28千円）補填、公共団地の家賃１ヶ月免除、小中学生への新年度教育補助……総計HK$191（2,700億円）の大盤振る舞ひでアタシも31万円くらゐ得する、誰だつて有難い公的補助ではあるがカネで人の心を捻じ曲げやうとは狡い手段。でもマジにこれしかアイデアがないのも事実。いずれにせよ、これで18日のデモ参加見合すやうな香港市民に非ず。

NHKスペシャル「全貌二二六事件」最高機密文書で迫るを見る。単細胞な陸軍に比べ海軍は中曽根大勲位ではないが政治的にも興味深い。海軍の最高機密文書発見に基づくもの。ふと二二六事件でのクーデター成功してゐたら日本は何うなつてゐたのだらうと思ふ。結局、あの事件平定で結果、軍部が力強め戦争に至るのだから。エンディングで「私たちは事実を知らぬまゝまた間違った道を歩んでいないか……海軍機密文書はそれを私たちに伝えています」だつたか、そのナレーションは随分としたものだつた。今日は終戦記念日。

世道人生：傀儡的閃縮 - 李怡 | 蘋果日報 | 要聞港聞 | 20190814

林鄭が一昨日の記者会見でVOA記者に逃亡犯条例を今日まで撤回せぬのは行政長官に、これを撤回する権限があるのか、北京の指示を聞くだけなのか、その自主権の有無にYew or Noで答へよと質され回答はぐらかした件につき李怡先生の指摘（昨日の蘋果日報「傀儡的閃縮」より要旨）。林鄭が撤回と言へぬのもとっく政府に自主権の有無を答へられるのも、逃亡犯条例の立法化とその暫緩（一旦休憩）も林鄭の決定ではなく北京の裁定に基づくものであることは明らか。香港の高度の自治は已に「無疾而終」で一国両制と港人治港も已死、行政長官は北京の傀儡で香港基本法にある行政長官の職権も裁判官任命権もすべて北京にゐる独裁者の権力代行でしかない。警察権力は拡大し独立調査委設立を認めず、それもすべて林鄭に自主権なき証左、と李怡先生。

傀儡對自主權問題迴避，等於給香港的抗爭運動賦予了道德的正當性。如果林鄭政權不再是《中英聯合聲明》和《基本法》所確立的高度自治的政權，如果香港政府已經淪為極權中國的傀儡，那麼香港人對專制掌權勢力的抗爭，就非常清楚地是自由對抗奴役的戰爭。在抗爭中，有人揮舞港英旗以及更多人揮舞美國旗，不是對主權歸屬的選擇，而是對自由信念的選擇。美國法官曾宣稱美國國旗是「自由信念的標誌」，美國也歷來以維護人類的自由為天職。香港人的抗爭，正是要昭告世人，香港人正處於自由對抗奴役的最前線，而我們的螳臂擋車的戰況也最慘烈。