富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

「同是追夢人」港澳同胞奉献祖国70年大型巡回展覧

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昨日の深圳会議をまとめた大公報。「止暴制乱」が急務であり警察と行政長官を指示して香港の安定の「生死に関はる戦ひ」に勝利しよう、と。通常なら「撐特首撐警」といふ順番だらうが警察の方が林鄭より優先か。この急務のため警察暴力に関する独立調査委の設置等、都合の悪いことは後回し……そしていつのまにか記憶から消去される。

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蘋果日報は昨晩の尖沙咀でのレザーポインタによる光のページェント盛況を報じて若者たちの用ゐるレザーポインタがいかに武器から程遠いものかを指摘。それしても警察がいくら黒蟻のレーザポインタが煩はしいとはいへ大学自治会の会長がそれを10本まとめ買ひしたからとはいへ、その現場での私服警官による身柄拘束は狂気の沙汰。

警察は連日午後4時に記者会見で、かうした内部の異常行為の弁明に苦しい。レザーポインタでは大学自治会会長から押収した証拠品に電池を入れて「ほら至近距離で紙が燃える」と記者会見で使つてしまふ失態もあり。レザーポインタが武器にあたるかとか通常であれば警察は政府の法律部門としての律政司(検察も監督下)に法的解釈求められるのだが今回のレザーポインタではさうした手続きも踏んでをらず。

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本日、農暦七月八日。立秋。昨日、林鄭が開幕祝賀に参加の「同是追夢人」なんだかB級演歌のタイトルのやうだあ港澳同胞奉献祖国70年大型巡回展覧といふ文字通りの展示あり。
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これを湾仔会議展覧中心まで見に行くアタシも相当に暇ま人。で会展に着いたが明日からのウェディングフェアだかの準備が主で、この肝心な中共企画の案内がない。場所を間違へたか?と焦つたが記事見直しても間違ひない。警備員に尋ねると「あゝ3階でやってるよ」。確かに明日まで開催中。入り口で参観者リストに氏名、携帯番号にHKID上4桁を記入させられ(当然、適当に書いたが)入場ステッカーまで出口で回収される慎重さ。反政府動乱分子の攻撃の的になることを避けてのひっそり開催なのか。さういへば昨日とて本来、香港の親共、建制派が開幕に大いに参加すべきところ突然の深圳会議で皆そちらに行つてしまつたわけで。

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内容は中共の20世紀初頭の結党から建国、その後の発展にいかに香港(多少は澳門)が貢献してきたか、といふことで香港の財界人、企業、団体の功績をいちいち紹介。場内は本当に薄ら寒いほど閑散。これぢゃダメである。新界の土共団体とか年寄りや日当払つた連中でも動員しなければいけない。

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会展中心からイミグレタワーに抜けると香港政府のビルでありながらコンビニで『前哨』とか『内幕』といつた中共内幕物雑誌をフツーに売つてゐるのだから香港は自由といへばまだ自由なのか。香港警察が催涙弾撃ちすぎの所為で大気汚染甚だしい。

f:id:fookpaktsuen:20190809153506j:plain本当は台風9号の影響で無風のため。その催涙弾の薬莢を使つたガードレールもアート作品としてお目見え。見事。

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