富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦六月十三日

快晴。昨晩の「沙田の乱」やはりなぜ警察が黒蟻の群れを市中心それもNew Town Plazaに追ひ込んだのかが腑に落ちぬ、といふか「わざとだろ」と誰でも思ふ。
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MTR沙田站の改札前に防線張り逃げられるやうにしてはパニックに陥り警方への攻撃が激化するのは当然だらう。
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警方は完全武装の機動隊送り込み威圧の上、軽武装の警官は黒蟻たちに傘でボコボコにされ黒蟻たちがいかに暴力的であるかのスケープゴートにされてゐる。権力の命令で任務として個人の考へは別に権力の忠実な犬とならなければならぬ警方も、かなりの犠牲を払つても抗議活動にのめり込む黒蟻たちも同じ20代、30代だと思ふと彼らが敵味方に分かれ殴り殴られてゐるのはあまりにも無惨。
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New Town Plazaでは前日までにテナントの商店に対してデモ当日に不慮の事態前提にした情報が提供され場内のゴミ箱なども片付けられ、これは吹き抜けから投げられたりするからなのだらうが、当日はその商場の管理会社の職員が機動隊を場内に引導してゐる画像まで出てしまつた。この商場は新鴻基財閥傘下で、新鴻基は警察幹部天下りも目立ち何うしても「怪しい」と思はれても致し方なし。
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警察が、この鎮圧での警官の負傷を大々的に報じて黒蟻たちの暴力を問ひ世論の同情得やうとするのも余りにも姑息。夜中の3時すぎに警察トップが警官が入院する大埔の病院を見舞ひ今日は引き籠りの行政長官・林鄭も大埔の病院に警官を見舞ひ警察の勇気と治安維持のための努力を讃へ非法の暴力的行為には毅然と対応すると宣つた上で黒蟻の若者たちを「暴徒」と。なぜこゝでそれを言つてしまふのか。これでまた彼らの抗議が暴力化し林鄭に対する辞任要求の世論が高まるといるのに。呆れて言葉もなし。
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本日、林鄭を親民党代表のレジーナ葉劉淑儀が表敬訪問。香港政府官僚の先輩として劣勢の林鄭にアドバイスで「自分の方が格が上」と見せつけたいところか。