富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

東京→湯河原→水戸

農暦四月廿八日。晴。大宗旅館退房。女将さんが老齢のご主人にアタシとの話をされたさうで宿を発つときにご挨拶を受ける。アタシの家も母方は曽祖父が日本橋の魚屋で震災で焼け出され四谷三栄町に移り、と玄関の上がり框で暫し昔語り。ご亭主は昔のことを思ひ出し、かうして話すと(悲しいのではなく)話出来ることがありがたいと咽ばれる。宿は素泊まり、場外に寄ると観光客芋を洗ふが如しで通り抜けも能はず。

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通りで客引きしてゐた海鮮丼屋に誘なはれ鮪丼を朝餉に。有楽町まで出るが土曜の朝何もすることなし。香港の「添好運」に長蛇の列。


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メニュー見ると香港より高くない、といふか下手したら安い?のではないかしら(香港で添好運入つたことないのだが)。有楽町→東京は一駅だが東京駅こそ土曜朝の混雑想像しただけでぞっとして山手線の外回りに乗る。品川→渋谷→新宿→池袋→上野と東都一周小一時間。昼過ぎの「こだま」で小田原。

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小田急線で来られたH嬢と一緒に東海道線相模湾の青海を愛でつ湯河原。湯河原にお住まひのM氏が鉄道駅に自動車で迎へに来てくださる。湯河原の温泉郷に向かふ途中、五所神社から北に上つた海一望の高台にM氏邸あり。相模湾の魚、自家農園の野菜でもてなしを受ける。


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午後五時過ぎの東海道線で小田原、新幹線で東京。常磐線の行き先で「成田」に違和感あり。

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常磐線特急で水戸に還る。駅に母と妹が来てくれてタクシーで旧・藤坂町の「まいど」なるおでん供す食肆へ。


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酒は地元の「一品」をなみ/\と。旬のカツオの刺身。薄味のおでん。帰宅。宅配で届いた書籍等整理。

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