富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦四月十八日

朝の気温で摂氏25度でも涼しいと思ふから温暖化の中で身体もおかしくなつてゐる。冷房どころか扇風機なしでも過ごせるほど。晩のHappy Valleyの競馬、どうしたの?と思ふほどスランプ。全く筋が読めてゐない。

香港の〈逃犯条例〉立法化に向けての動きにパッテン元総督が「かうした動きが一国両制と香港の主権を蔑ろにするもの」と批判。この立法化は「返還以来、最悪」の暴挙で、これにより香港の国際貿易都市としての地位、それは法治による安定なのだが、それが劣化することで香港は中国の上海や深圳と内地都市と同じになつてしまひ、中国の国際的信用にも影響する、と指摘。真っ当な指摘に読めるが、香港の主権とは何ぞや、上海や深圳がもはや国際的にも重要な経済拠点となるなかで香港がどれだけ中国の最重要な国際貿易都市なのか。かうしたことは中国にとつてみれば「何を騒いでみせてゐるのか」で一笑に付されておはりか。それでも、この条例立法化は香港の法治の終焉になつてしまふことだけは確か。