富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

農暦三月初六

農暦三月初六。薄曇。朝食に一瞬、小振りの茄子の一夜漬けか」と思ふやうなものがあり何かと思へば家人が葡萄だといふ。

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「淑女の指」とかイタリアではPizzutello Biancoと呼ばれる品種の細長い葡萄があることは寡聞にして知らず。甘味に加え加へ皮に独特の渋味あり最初は違和感あつたが幾粒か頬張つてゐると次第にこの渋味も美味しく感じられてきた。

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筆記具のなかでも子どもの頃から鉛筆と、学生時分からは万年筆に凝り、赤青色鉛筆もいつも手放せない。一番多く使ふのは競馬の予想紙への書き込みだが競馬場で今どき色鉛筆を使つてゐると、かなり珍しさうに見られる。昭和の競馬予想=赤鉛筆だつたが香港では青色のペンが当たり前で赤は敬遠されるのか見かけない。そこでアタシも青色を使ふやうになつたが、青は予想までで結果は深い反省もこめて見逃しや番狂はせは赤字で書き込む。本でもよく傍線を引くが赤青色鉛筆は顔料の違ひなのか青の方が消しゴムでもまだ消しやすい。だうしても青の方が早く芯が減る。この赤青色鉛筆も以前は日本に帰ると入手してゐたが(だから、これも新橋の知る人ぞ知るオフィス文具の老舗・ニシムラ事務機で買つてゐる)一時に比べると香港の町中の文房具屋でも見かけるやうになつた。レトロブームなのかしら。そこで子どもの頃から
は本当に塗装のところで区切りなのか……
とずつと気になつてゐた。今回、偶然に青ばつかり使つてゐた赤青色鉛筆があつたので赤と青の塗装の境目で分断してみたら赤が7mm長くズレてゐた。

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フェイスブックにこれを載せるとアタシの知人にはかういふことに関心のある好事家多く笑つてしまつたが、これに「いいね」する面々がだいたい予想通り。さう書き込むと長野S氏が「や、もう、なんとも、あばらかべっそんでげすな!」と。あばからべっそんとは懐かしい。あばからべっそんといへば黒門町の師匠、名人文楽小沢昭一氏のTBSラジオ小沢昭一的こころ」で中学生のときに文楽師匠の家にお邪魔しての逸話が面白い。

 そして新内節でご存知、岡本文弥師匠が名人文楽の反省を浄瑠璃で披露する「新内あばからべっそん」の至芸。

閑話休題。赤青色鉛筆の芯の話である。設計U氏は鉛筆の製造工程からすると、かうした誤差は本来、生じてはいけないのではないか、と。

 いずれにせよ「だうでもいゝ程度のこと」だが普段何気なく愛用してゐる日常文具でかうした発見が実に面白い。といふわけで今日は水曜日でHappy Valley競馬場での夜競馬開催。いつも予想は適当で当たりも外れもあり一生懸命に予想したからといつて香港のハンディキャップレースで、しかも円形コースが「まるで長方形」のHappy Valleyの馬場ではどの馬が勝つか、いつも番狂はせばかりだが今日の競馬は時間もあつたので一昨日の夕方、予想紙を勝つてから時間をみつけては青鉛筆で勉強続けてみたのだが結果、全8レースで珍しく三連単狙つた第2レースで1着に穴馬が来て2〜4着と外した以外は地味に単勝2、1点買ひで複勝5を当てゝ我ながら努力は報はれるものと嬉しいかぎり。