富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦二月廿七日

農暦二月廿七日。陋宅客用洗面所の漏水改修工事。親方から仕事任された師傳の仕事ぶりがまぁ几帳面だこと。今日の工事終はると廊下の床の粉塵などこちらが掃除すると言つても床掃除までして工事場所もきちんと片付けて帰られた。

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元号「令和」中国古典影響残す「文選」孫引き指摘も - 毎日新聞 https://t.co/oKVKneykE6

初の「和風元号」の出典となった「万葉集」の「初春令月、気淑風和」との文言について複数の漢学者らから中国の詩文集「文選」にある「仲春令月、時和気清」の句の影響を受けているとの指摘が出ている。中国古典学の渡辺義浩・早稲田大教授は文選の句について「意味は万葉集と基本的に同じ。文選は日本人が一番読んだ中国古典であり、それを元として万葉集の文ができていると考えるのが普通」と指摘する一方「ギリシャ、ローマの古典を欧州人が自分たちの古典というのと同じで広い意味では日本の古典だ」と意義づける。今回初めて漢籍から選ばれなかったことに注目が集まるが中国哲学宇野茂彦・中央大名誉教授は「日本の文化というのは漢籍に負うところが非常に多い。漢籍を異国の文化だと思わないでほしい」と語る。


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今朝の大公報でも日本の改元は最終ページ全面で大きくとりあげられ「初めての国書から」に、これとてそもそもは……と梅の花とて中国の、と。その通り。それを受け入れた日本、それで良いではないか。

閣僚らから歓迎の声 新元号発表一夜明けて - 毎日新聞

「我が国は中国の文明の恩恵もたくさん受けてきたが日本独自の文化も育ってきた。国書から新しい元号を導いたのは非常に意義があった」(岩屋毅防衛相)なんて感慨も甚だしいが、これは本居宣長の〈漢心〉を誤読して以来の
 日本のアイデンティティ支那の否定
といふ稚拙な発想で、そこまで日本のオリジナリティに浸りたいのならいっそのこと元号を〈敷島〉にでもすればよろしい。英国でラテン語の素養のやうに日本で漢籍は識して当然の身近なものであつたはずなのだが。