富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

香港ダービー

農暦二月十一日。薄曇り。本日は香港ダービー。1996年までハッピーバレー市街の狭いアパートに住んでゐて早朝の試走や水曜晩になると坂上の厩舎から競走馬が競馬場に向け引かれてゐたが競馬には興味もなかつたのが香港返還のあと1998年だつたかアタシは突然競馬に目覚めた。当時は1998年の香港国際のヴァースを制してレーティングを142までに上げたIndigenous(原居民)が君臨。1997年のダービー馬Oriental Expressも絶好調。1998年のダービー馬Johan Cruyffはダービー勝利以降この2頭や香港カップでは日本馬のミッドナイトベットの優勝にいつも2着で甘んじてゐた。忘れもしないのは1999年3月末の沙田での香港金盃(芝2000m)で、これが原居民にとつて最後の勝利となるのだが惜しくもクビ差で2着がJohan CruyffでOriental Expressは4着。その香港金盃の数週間前に香港ダービー史上最大の珍事あり。Holy Grailがオッズ99倍以上でダービーを制し2着も99倍以上のCommander Charlieで馬券は大変なことに。あれから20年。昼前に沙田競馬場

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MTR東線の一等席で乗り合はせた向かひの如何にも大陸然とした女性の威容が凄い。これはもはや「大湾美人」とでも呼ぶべきか。観戦施設Hay Marketでお一人様。昨日早茶したO氏から香港ダービーに来ると連絡貰つたとき、さすがにダービー開催日でこの施設もかなり席はなかつたがカウンターの1人席だけ辛うじて空いてゐて数分後に予約しようと試みたら既に爆満。O氏は会員席観戦か。

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昼食に豪州産のローストビーフ選ぶと焼き加減を尋ねられる。冗談で「レアに近いミディアムレア」と注文してみると後から「ローストビーフはミディアムだけになります」と。そりゃさうだ。カンンターで隣席になつた御仁のビュッフェの食べっぷりが凄い。オレンジジュース飲みながら刺身に始まり菓子パンなど大食ひしたあとローストビーフ。それだけでも驚いたがメインディッシュのあとにシーフードである。

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そんなことより競馬に集中しなければ。R4までの負債をR5の単勝で取り戻す。R3のデビュー馬の調教データでSTは沙田、HVはHappy ValleyだがCHとあり「どこ?」と思つたら広東省の従化(Cóng Huà)のトレセン。競馬も香港から大湾区化してゆくのかしら。

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R7(Class-2芝1200m)ではデビュー以来4連勝負けなしのFull of Beautyの5連覇見届けR8が香港ダービー。一番人気はSize厩舎でMoreira騎手、香港で5戦4冠1亜と絶好調のWaikukuでLor厩舎のDark DreamとFuroreが続く人気。Size調教師は4頭も出てゐるがSize厩舎で調教助手だつたLor調教師も3頭で今季の調教師のリーディングもSize52勝に対してLor39勝とLor師の活躍が目立つ。知己の馬主W氏のSunny Speedが14頭だて11番人気だが3枠と有利。ご祝儀でSunny Speedを入れた三連単でWaikukuとDark Dreamに。結果、3番人気のFuroreが優勝で2着に最後尾から来たWaikukuでSunny Speedは3着に。Dark Dream4着で見事に2〜4着を的中。

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あと1頭入れたら間違ひなくFuroreでHK$5,511の三連単外したのは屈辱的。Sunny Speedの複勝がHK$117ついただけでも嬉しいところだが。地場の調教師のダービー優勝は2001年、簡師がインダストリアルパイオニアで、以来。残り2レースの馬券だけ買ひ競馬場を後に。結果を見るとR10(Class-2芝1400m)で複勝購入してゐたEncouragingといふ馬が6番人気ながら1着で単勝は20倍、これの複勝と1番人気馬との連複もゲット。このEncouraging馬、当初の出走予定馬(Kingsfield)取消しで補欠からの持ち上がり。C Wong君騎乗の予定だつたのだがR4でC Wong騎手落馬で、その後欠場となりK C Leung騎手に乗り換へ。C Wong君は見習ひながらリーディング6位で勝率11.9%、それに対してKCL騎手は勝率4.4%であまり期待できなかつたが補欠からの持ち上がりで騎手交代で2+½馬身差で余裕で勝つとは。競馬はやはり面白い。晩に昨日のブラタモリ(鳴門編)とアド街ック天国(日暮里)を見る。ブラタモリ鳴門海峡から断層の中央構造線の話となり鳴門にあつた第一次世界大戦での捕虜収容所の話へ。最後は貝多芬の第九がアジアで初めてこの地で、で〆るのか?と家人に話たら予想通り。

▼大灣區大紅包高端人才享「港稅」 https://t.co/WQd8gl6BAO

今朝の大公報で「大湾区」への香港人材投入でかねてから焦点となつてゐた所得税の扱ひ。国内で年間半分以上働くと所得税の納税対象となるが香港の所得税(上限で所得の15%)に比べ国内の税率が高い。そこで優遇措置として簡単にいふと香港での所得税額超へる国内での納税額については補填。大湾区といふシステムはもはや一国両制といふ理念など超へ現実に着々と整備される。一国両制は香港のこれまでの制度の維持から国内とのシステム統合でのまるで支障のやう。

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