農暦二月初十。薄曇。明日の香港ダービーに合はせ北京から東京に戻つてゐる旧友O氏来港で家人と三人で西營盤の蓮香居にて早茶。
上環の源興香料で香辛料買ひ求めるくらゐで帰宅するつもりが家人は市場へ、アタシはFCCで週末の新聞読み。
珈琲豆を切らしてゐるので奥林匹グラエコ埃及珈琲店が九龍湾に移転してをり注文すれば豐順宅配となるが折角なので一度、九龍湾の焙煎所に行つてみようと101系統のバスで中環から九龍湾へ。
珈琲店では案の定、店主に遠路遥々来て貰へるのはありがたいが一人で切り盛り、配達など不在も多いので予め電話するか宅配が便利といはれる。近くに良心的価格で美味い食肆が工業ビルのなかにあると家人がいふので昼餉はそこで。
「古香鶏」といひ確かに塩味で蒸した鶏肉は秀逸。早茶のつもりが午後となり606系統のバスで帰宅。まだ少し肌寒いが衣類を冬物から春秋物に整理。朝も昼もいつも以上に食べてゐるので夜は播州のイトメン製造の「蟹王麺」を啜る。即席麺だが夜なので具を盛ると、それなりに立派。
この即席麺、蟹は実際には粉末エキスもないのだがイトメンの日本製で香港オンリーで1968年から販売されてゐるといふ。アタシは最近まで全く認識してをらず。香港で即席麺といへば日清食品の出前一丁だが、これは聞くところでは1969年から香港で販売始まりイトメンの蟹王麺のほうが早い。それほど定着してゐる蟹王麺だが日本では販売されてをらず香港で好評なら東南アジアや中国市場こそ大きいだらうが香港の販売元の香港限定のOEMなのかしら。
今朝O氏からいたゞいた文明堂のどら焼き頬張る。週間読書人など読む。
▼この経済指標(The Economist今週号)見ただけでアベノミクスの成果が如何なものか一目瞭然。